2012年12月07日

「冷たい校舎の時は止まる」辻村深月

辻村深月のデビュー作。
冬の高校に閉じ込められた8人。
   

センター試験まで一カ月まで迫った雪の日。
8人が校舎内に閉じ込められた。

出入り口は閉ざされている。
イスを使って窓を開けようとしても、窓は壊れずイスが壊れる。

学園祭最終日に学生が飛び降り自殺した事件が関係しているのか。
辞職の噂がある担任の榊が「ホスト」として仕組んだことなのか。

約600ページある上巻で、3人が消える。
その3人は充、清水、昭彦。

当初、校舎内での時刻は5時53分で止まる。
だが、誰かが消える毎に動き出し、チャイムの音が。

***** ***** *****

そして下巻。
梨香、圭子、菅原が消える。
   

以下、思いっきりネタばれなのでスペースを空ける。























まさか、榊が菅原と同一人物とは思わなかった。
でも、菅原が榊のタバコを探すところなど、別人と解釈するしかない。

これってどのくらいの人が自分で気がついたのか。
結局、深月の心の中ということなので、「何でもあり」なんだけど。

自殺したのが角田春子だというのも意外。
勉強で悩んでいたというのが「説明」ではなく「描写」だったらもっとよかった。

読んでいて思い出したのが、「そして誰もいなくなった」(クリスティー)。
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」にも似ている。
誰かの空想の世界ということなら、後者のほうがより近いか。
学園祭という点も共通している。

青春は痛い。
話が長くて自殺が絡むとさらに痛い。

しかし、こうした痛さは嫌いじゃない。
不完全ながら、作者の世界をしっかりと受け止めたい。

約1200ページあるこの作品。辻村はこの長さに拘った。
出版する際、カットしないという条件で世に出たらしい。

***** ***** *****

さらにこの作品は、スピンオフとして「ロ−ドム−ビー」につながる。
「ロ−ドム−ビー」については改めて別の記事で書く予定。

 読書のページ(書評)

***********************
関連記事

『冷たい校舎の時は止まる』(辻村深月)読了  

「冷たい校舎の時は止まる」辻村深月  

辻村深月 冷たい校舎の時は止まる

辻村深月 冷たい校舎の時は止まる | 2012年直木賞受賞作家

ネタバレ「ロードムービー」「冷たい校舎の時は止まる」辻村深月 感想

「冷たい校舎の時は止まる」 辻村深月

冷たい校舎の時は止まる  辻村深月

冷たい校舎の時は止まる(上・下)(辻村深月)

***********************

*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。



posted by りゅうちゃんミストラル at 17:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/304668705
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。