初期の連作短編集。
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「りんごの顔」
長いこと離れて暮らした父のテッセイに会う僕。
アパートには多くの絵があった。
ふたりでりんごのデッサンをする。
その夜、夢にりんごが出てくる。
「黄色い目の魚」
13歳のみのりは、家で居心地が悪い。
漫画家兼イラストレーター、叔父の通の所へ通う。
みのりのクラスでは、美和子がいじめに遭う。
いじめる側に対抗するみのり。
美和子のことを「一度も好きだと思ったことない!」と言ってしまう。
その後、美和子は不登校に。
「からっぽのバスタブ」
高校生になったみのり。引越しした美和子から手紙が来る。
授業中、落書きして起こられた木島が美術の時間にみのりの顔を描く。
「サブ・キーパー」
サッカー部で控えGKの木島。
先輩で正GKの本間が怖くも頼もしい存在。
初めて試合に出た木島だったがミスで負ける。
ここで似鳥が登場。
「彼のモチーフ」
似鳥を描く通。
この後、似鳥の存在が物語を大きく動かす。
「ファザー・コンプレックス」
15歳になった木島の妹、玲美が家出する。
子持ちで40過ぎの男が好きになったという。
「オセロ・ゲーム」
何事もうまくいきそうなみのり。
だが、木島が似鳥と寝たことを知り、悩む。
「七里ヶ浜」
木島はみのりを描いたスケッチブックを持って通の個展へ。
その後、みのりと七里ヶ浜で待ち合わせる。
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短い文章を多用して、話にリズムをつける。
内容は青く、痛く、鋭い。
とにかく佐藤多佳子の世界を読んでほしい。
中学生でも読めるけど、この世界を描けるのは恐るべき作家だ。
読書のページ(書評)
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