2012年11月22日

「追憶の雨の日々」浅倉卓弥

四日間の奇蹟」で「このミステリーがすごい!」大賞となった著者。
再生と喪失を描いた作品。ネタばれあり。
   
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主人公の川村は、上司を嫌って役所を退職。
父親の紹介で司法書士の事務所に入る。

資格を取り、マンションでひとり暮らし。
食事はいつも外食で済ませている。

ある日、事務所長からコールガールを紹介される。
軽い気持ちで電話をかける川村。女性を自宅に入れ、一夜を過ごす。
実は彼女、中学の同級生だった。

連絡先を残さず去った彼女だったが、川村の元を再び訪れる。
彼女のことを詳しく訊かないまま、二人は同棲を始める。

***** ***** *****

「喪失と再生」で思い出すのは村上春樹。
「ねじまき鳥クロニクル」でも妻の失踪が描かれている。

春樹の影響を強く受けている大崎善生も似たような作品を書く。
パイロットフィッシュ」でも女性の失踪があった。

日本だけではない。
娼婦が男の前から姿を消すのは「椿姫」(デュマ・フィス)でもあったこと。

だが、私にはこの作品が物足りない。
訴えかけてくるものがなかったし、何より話の展開が早くから読めてしまった。

説明がつかない部分も多い。
まず、同級生だと気がつかない主人公が疑問。

4回から5回、席が隣になるのはかなり回数としては多い。
しかも弁当のことで言葉を交わし、ノートも見せている。
それでも言われるまで気がつかないものか。

黙って家を出た彼女。
過去に何があったのかは明らかにならない。

中央線で飛び込み自殺らしい事故があったのを主人公は知る。
彼女のことが大切なら、確認に行かないものか。

小説は何でも説明がつくわけではない。
だがこの結末は大いに疑問だ。

「四日間」で多くの読者を惹きつけた浅倉。
彼の実力はこんなものじゃないと信じたい。

***** ***** *****

おまけ

雨がテーマと言うことで、「雨の物語」(イルカ)。

 

伊勢正三と坂崎幸之助が出ているのが新鮮。

 読書のページ(書評)

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