出産までに揺れ動く夫婦の心情を描く。
【送料無料】予定日はジミー・ペイジ [ 角田光代 ] |
「森に眠る魚」「八日目の蝉」「ひそやかな花園」からは、ドロドロの中身かと予想した。
しかし予想に反してサラサラ。
「妊娠カレンダー」(小川洋子)と比べると作家の違いがよく分かる。
海堂尊になると、現役医師らしく「ジーン・ワルツ」や「マドンナ・ヴェルデ」になる。
妊娠は誰にも幸福ではない。
誰もが幸せなら、人工中絶が20万件以上もあるわけない。
中絶が減った ― 過去最低の21万2665件
妊娠を喜ぶ夫に冷ややかな妻。
この差は多くの夫婦に見られるのだろう。
でもこの夫はとてもいい人。忍耐強く妻を支える。
この作品は男こそ読むべきかもしれない。
夢に嫌っている父が出てきたことで「父の生まれ変わりか」と動揺する妻。
「死んだ人を悪く言うべきではない」と言う夫に怒り、トイレに篭城する。
プレママクラスには私も引いた。
公園デビューみたいに、見えない結界があるようだ。
ところでこの夫婦、流産や死産、障害のある子が生まれるという懸念はなかったのか。
とても重要な問題だと思うが。
「二人で最後の〇〇」というフレーズが多いものの、不安についての記述が必要では。
無事に出産できるという保証はないのだから。
私もあとがきを読むまで、角田自身の経験を書いたのかと思った。
実際、元の小説を読んで、早とちりした人から花などが贈られたという。
さすがにプロは経験していないことも当たり前のように書けるんだ。
読書のページ(書評)
***********************
関連記事
「予定日はジミー・ペイジ」 角田光代
角田光代『予定日はジミー・ページ』
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代
予定日はジミーペイジ<角田光代>−(本:2008年100冊目)−
予定日はジミー・ペイジ 角田光代 白水社
予定日はジミー・ペイジ 角田光代
「予定日はジミー・ペイジ」実用の女・角田光代
「予定日はジミー・ペイジ」角田光代(白水社)
角田光代「予定日はジミー・ペイジ」の感想
***********************
*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。
【関連する記事】

