2012年10月11日

「9の扉」北村薫

9人の作家がリレーする短編集。
北村薫の発案だ。
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この企画、、ただリレーするのではなく次の作家を指名する。
その上で「お題」も出す。

「くしゅん」北村薫

くしゃみに色気がなくなった女性が主人公。
ファンタジー?

最初に有名作家を持ってくるのはアンソロジーの鉄則。
発案者の北村がトップなのは当たり前。

企画の段階で、「ミステリー以外」という注文があったのだろうか。
編集とのやり取りがどうなのか気になった。

「まよい猫」法月綸太郎

北村からのテーマは猫。
猫を探す仕事と言えば、「海辺のカフカ」(村上春樹)のナカタさんを思い出す。

面白く書こうという意図が見える作品。
正直、法月の作品は好みではないが、これは軽く読めた。

「キラキラコウモリ」殊能将之

これはミステリー。
世の中には、変わった商売があるもんだ。

「ブラックジョーク」鳥飼否宇

お笑い芸人が主人公。
ここにきて、今までの作品に関係した部分が出てくる。
こうした企画ものには、こんな作品が必要。

「バッド・テイスト」麻耶雄嵩

テーマはスコッチ。
15年物のスコッチをかけている。

「依存のお茶会」竹本健治

テーマは蜻蛉。
これはいろいろな部分でよくわからない消化不良な作品。

「帳尻」貫井徳郎

テーマは飛び石。
幸運な男と不運な男を描いている。

「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」歌野晶午

テーマは一千万。
前の「帳尻」の設定をそのまま使っている。

家に7千万円を置くとか設定に難がある。
その点が残念。

「さくら日和」辻村深月

テーマはサクラ。
桜とサクラをかけているところが流石。

ラストの辻村がどうするのか興味があった。
最初の北村につないだのは、いいアイデア。

***** ***** *****

今後、こうしたアンソロジーの企画をもっと立てて欲しい。
読者が作家とお題を選択できるともっといい。
どこか雑誌の企画でやってくれないか。

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ラベル:9の扉 北村薫
posted by りゅうちゃんミストラル at 07:53| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 「9の扉 リレー短編集」。 出されたお題がバトン代わり!?9人の作家による豪華リレー短編集。寄稿作家:北村薫、 法月綸太郎、殊能将之、鳥飼否宇、麻耶雄嵩、竹本健治、貫井徳郎、歌野晶午、辻村深..
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