内容はフィクションだが、読んでいてかなり凹んだ。
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「愛の巣」
26年前殺した人を家の庭に埋めた。
「どうして気がつかないのか」という疑問を読者は持ったに違いない。
でも実際には、人というものは他人を見ているようで見ていない鈍感な生き物。
「ゆうべの花火」
男とつき合うため、金を払い続ける女。
その果てに、不倫相手の妻を殺すよう依頼する。
主人公の女が壊れていく様子がとても怖い。
本当に怖いのは幽霊でも宇宙人でもなく、人なんだろう。
「彼方の城」
38歳の女が高校生と肉体関係を結ぶ。角田にしては性描写が過激。
裸の写真をネタに脅迫するなど、この女がとても痛い。
中年男が女子高生と性的関係を結び、逮捕される話は多く存在する。
その逆もあるのだなあ。
「永遠の花園」
教師の給食に薬を入れる中学生。
この年代では、間違った選択というものがありうる。ベクトルが違っている。
多くの場合は、嫌われた教師の給食に薬を入れたがるものなのだろうけど。
実行しなくても、そんな想像した人は多いはず。
「赤い筆箱」
孤独感から妹を刺し殺す姉。
いじめられた恐怖が抜けない主人公。
家でも学校でも、いつも一人。
この話は、主人公の姉の気持ちがよく分かる。
私自身、疎外感で悩んでいたことがあるから。
「光の川」
介護の問題はとても大きい。
「介護殺人予備軍」は、日本に多く存在しているはず。
実際にはこんな事件もあった。
温情判決(京都介護殺人事件) 〜もう生きられへん。此処で終わりやで〜
「単なる小説」で済まない現実は、今後もっと進む。
何しろ少子高齢化は日本にとって避けられないのだから。
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このテーマを宮部みゆきが書いたらどうだったか。
勝手に想像してしまう。
アンソロジーでもよかったかもしれない。
その時は、東野圭吾や浅田次郎に書いてほしい。
「現実は小説より奇なり」などと言われる。
しかし村上春樹は、フィクションが現実と永遠の相互補完にあると言っている。
明日の三面記事に名前が載るのはあなたかも
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