爽やかな、夏の物語。
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前日に続き、この作家を知ったのは「Re-born はじまりの一歩」。
「あの日の二十メートル」は、読んだ後の爽快感がとても強く印象に残っている。
あの作品も、登場人物は若者と老人。そして老人の孫にあたる若い女性だった。
主人公の信之は職を失い、恋人とも別れて借金生活。
車での生活を始める。
そこで出会った勇という老人を山形に送り届けることになった。
何故か勇は現金で700万円も持っていた。
途中で知り合ったアメリカ娘のリサも加わり、3人での旅はどこへ行く。
リサの設定に無理があるけれど、まあ許容範囲ということにする。
信之の設定は、どこか「夏への扉」を思い出す。
だが彼には長期間の冷凍睡眠という選択肢はなかった。
この話の山場は、信之が勇の金を持ち逃げするところ。
悪人になりきれない信之は、青い顔をして戻ってくる。
正直に持ち逃げしたと話す信之。
勇はそんな彼を許し、この件をリサには内緒にすることを提案する。
あまりに無防備なリサがヒッチハイクした連中以外、悪人が出てこない。
アメリカ旅行という1年後の約束は果たせたのだろうか。
この作家の作品は、「A happy lucky man」も読んだ。
(ブログ記事にはしていない)
何となく作品のパターンが読めてきた。
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