この作家は何を読んでもレベルが高い。
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「海」
結婚の挨拶をするため、彼女の実家に行く。
鳴鱗琴(メイリンキン)は、どんな音色なんだろう。
その可能性は無限大。何しろ著者をはじめ、読者ごとに違うのだから。
「風薫るウィーンの旅六日間」
この作品については、以下のアンソロジーで記事にした。
「右か、左か」沢木耕太郎
「トラベルはトラブル」という言葉があるそうだ。
結末が素直でないところがまたいい。
「バタフライ和文タイプ事務所」
以前、和文タイプが保存されているのを見たことがある。
ワープロができるまでは大変だった。
「睾丸」「糜爛」「膣」には笑った。
小川も拘るね。川端康成と違って表現がダイレクト(笑)。
「銀色のかぎ針」
「ひよこトラック」
ノーコメント。
各自が読んでみて、感想を述べてほしい。
「缶入りドロップ」
このアイデアは、他の作品で読んだことがある。
確か、保健室の先生が生徒に内緒で与えるドロップだったような。
(詳しい内容を思い出せない)
「ガイド」
これは秀作。題名屋にシャツ屋。他の作家ではお目にかかれない。
母子家庭に関する説明は無し。
新しい旗は、やはり緑色なんだろうか。
その旗を持つ際、母親は息子のことを思い浮かべるだろう。
今度は失くさないで。
舞台はドイツのライン下りを連想させる。
短い作品で、読者にどれだけの印象を残せるか。
やはり小川洋子はただ者ではない。
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