小川洋子の世界を、大いに堪能した。
【送料無料】夜明けの縁をさ迷う人々 [ 小川洋子 ] |
小川洋子の作品は今まで、「ブラフマンの埋葬」、「ミーナの行進」。
そして「博士の愛した数式」、猫を抱いて象と泳ぐと読んだ。
この本は以下の短編が収録されている。
「曲芸と野球」
三塁側で練習している女性曲芸師が気になったことから、流し打ちがうまくなった少年。
ある日、曲芸師が転落事故を起こして・・・・
「教授宅の留守番」
大学で食堂に勤務しているD子。
火事で家を失ったD子は、海外出張中の教授の家に住むことになった。
そこに、教授の本がある賞を受けるとの知らせが。
家には祝いの品が大量に送られてくる。結末がかなり痛い。
「イービーのかなわぬ望み」
エレベーターの中で生まれたイービー。
皿洗いの婆さんの背中で育ち、婆さんの死後はエレベーターが生活の場に。
映画「海の上のピアニスト」を思い出した。
小川は自分にとって大切な場所を描きたかったのだろう。
「お探しの物件」
いかにも儲かっていなそうな不動産屋。そこで扱っているのは、住む人を選ぶ家。
とてもストライクゾーンが狭そうな商売。
「涙売り」
自分の涙が、楽器の音色を向上させる。
女性は肉体で音楽を奏でるグループに出会う。
これも結末がかなりブラック。
「パラソルチョコレート」
「銀山の狩猟小屋」
「ラ・ヴェール嬢」
時間がないので、この三つについては説明なし。
「再試合」
自分の通っている高校が、甲子園出場を決めた。
主人公の女子高校生は以前からレフトに注目していた。
そう言えば、北京五輪でもレフトの守備が明暗を分けた。
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この作家、私を飽きさせない。
読者を飽きさせないのも、作家にとって重要な魅力だ。
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