2012年09月21日

「椿山課長の七日間」浅田次郎

突然死した46歳のサラリーマンが、女性となって現世に戻る話。
正直、期待したほど面白くなかった。ネタばれあり。
   

接待の際に倒れ、そのまま亡くなったデパート勤務の椿山課長。
ヤクザの武田勇、お坊ちゃんの根岸雄太とともに異議を唱え現世へ舞い戻る。

存在できるのは3日間。武田は大学教授、雄太は少女の姿。
その間に身分を明かすことなく、やり残したことを解決する。
復讐や期限厳守も重要なルール。

いいアイデアなんだけど、まずコテコテのオヤジギャグが笑えない。
ロココ調の部分なんか思いっきり引いた。
無理に笑わそうとしなくても、読者は面白いと感じるだろうに。

浅田は重松清とともに、「外れの少ない作家」だと私は認識している。
シングルヒットでは満足できない。

浅田の実力が出たのは「献杯」の部分。
佐伯知子が椿(実は課長)に思い出を語る場面なのだが、落語を読んでいる気がした。

さすが浅田。知子は椿山の思い出を生涯胸に持ち続けるだろう。
こんな女性、世の中に多く存在しているはずだ。
気がつかないけど、近くに幸せはあるもの。

救いなのは、椿山の父と武田が地獄に行ったこと。
私を含め、多くの人には真似できない自己犠牲。
30年も経てば、地獄はきっとすばらしい楽園になっているはず。

私なら、父親が別の人だと葬式の後で知らされたら。
グレるだろうなあ。少なくとも母親を信じない。

この作品、映画化されているが私は観ていない。
小説に満足できなかった分、映像化されたほうが面白いと感じたかも。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 08:44| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「椿山課長の七日間」 浅田次郎
Excerpt: お薦め度:☆☆☆☆ / 2006年8月12日読了
Weblog: 仙丈亭日乘
Tracked: 2012-09-21 19:47