2012年09月20日

「よるねこ」姫野カオルコ

身近にある(かもしれない)恐怖の世界を描いた短編集。
この作家は初めて読む。ネタばれあり。
   

以下の短編で構成されている。

「よるねこ」「女優」「探偵物語」「心霊術師」「X博士」
「ほんとうの話」「通常潜伏期7日」「貘」

気になった作品をいくつか。

「女優」

これぞミスディレクションレッドヘリング?)なんだろう。
いろんな意味で、女性は怖い。何しろ、みんな女優だから。

「心霊術師」

吉田の天然ぶりは、どんな魔術もかなわない。
私なら、とにかく大金を手にする。

「ほんとうの話」

日本には昔から「虫の知らせ」というのがある。
誰かが死んだ際、家族や友人に死を知らせるというもの。

「次元の割れ目」というのは、福島正実が書いた少年向けの本で小学生の頃知った。
作者も同じ本を読んでいるのかもしれない。

ポーランドのクララという少女の話は知らなかったし検索しても出てこなかった。
忘れないよう記録しておく。

ただ、高校生が「キッドナッパー」という言葉を使うかどうかは疑問。
多くの場合、「誘拐事件」とか言うだろう。

「貘」

これはよく知られた都市伝説。
こうした短編集を書く作家なら、都市伝説には詳しいはず。

***** *****

分類すると、宮部みゆきが似ているかもしれない。
ただ、宮部と比較すると姫野は結末をはっきり書かない。
読者の解釈に任せる部分が宮部より多く、やや散漫な印象がある。

魔術より、人間が怖い。そう思わせる短編ばかり。
この作家、好き嫌いが分かれるだろうけど私はまた読んでみたい。

この作家、直木賞候補に4回なっている。
そういえば何度も候補者として報道されたが、まだ受賞していない。
北村薫の候補6回に並ぶか?

追記

この本、「通りゃんせ」という短編が入っているものと、ないものがある。
検索すると分かれるのはどうしてだろう。

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『よるねこ』姫野カオルコ 集英社

『よるねこ/姫野カオルコ』(集英社)  

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