2012年09月13日

「サヴァイヴ」近藤史恵

自転車ロードレースを描いた第3弾。
スピンオフ、過去のエピソードを含む短編集。
   
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このシリーズ、「サクリファイス」と「エデン」を読むと、続きを知りたくなる。
一部は「Story Seller」に掲載されている。

この本は以下の短編で構成されている。

「老ビプネンの腹の中」

チカは日本人ライターの嫌味な取材を受け、「北の地獄」と呼ばれるパリ〜ルーベに出場。
こうした過酷なレースがあると走らなかった。

カンチブレーキは、一般の駐輪場ではまず見かけない。
さすがに北欧の民話は知らなかった。

ここでも薬物に手を出す選手の死が描かれている。
今やロードレースと薬物は深い関係にある。

「スピードの果て」

このエピソードは伊庭が主人公。
一般道での練習中に事故を目撃した伊庭。

世界選手権を前に、恐怖心で不調に陥る。
だが欧州で活躍するチカは自然体。

ロッカー荒らしと世界選手権が重なる立体構造の作品。
作者の力量がよく出ている。

私なら、ロッカーに「ヘルメット」と書いた紙を入れる。
何度も荒らすやり方はとても理解できない。

「プロトンの中の孤独」

こちらは赤城が主人公。
チーム内での人間関係が描かれる。

赤城がどうして石尾のアシストをするようになったのか。
チカが入る前のチームが描かれている。

「ゴールよりももっと遠く」

ロードレースに進出したIT産業が、世の注目を集めるため画策する。
その企みを知った石尾は、レース前に記録へ挑戦する。
本当にこんなことがあるんだろうか。

「トウラーダ」

チカがポルトガルで選手の家に下宿する。
「スペインより残酷でない」闘牛を見たチカは、体調を崩す。

そんな中、下宿先の選手がドーピングで陽性となったとの知らせを耳にする。
Bサンプルでも陽性となった選手は2回目ということもあり解雇、行方不明に。

ここでも薬物とロードレースの関係が描かれている。
ファンは何を信じたらいいのだろう。どの選手が尊敬できるのだろう。

世界選手権10連覇した日本選手というのは中野浩一のこと。
76年からスクラッチ(スプリント)での偉大なる記録を打ち立てた。
20代なら、自転車競技に詳しくないと知らないかもしれない。

このシリーズ、これで終わらないだろう。
次はチカがツールで結果を出すか。

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サヴァイブ 近藤史恵  

『サヴァイヴ』/近藤史恵 ◎

サヴァイヴ 近藤史恵 新潮社

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posted by りゅうちゃんミストラル at 07:46| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは(*^^*)
トラバありがとうございました♪

「ストーリーセラー」は、三巻で終わりだそうですが、この物語は終わらせて欲しくないですよね。

トラバ返しさせてくださいね。
Posted by 金平糖 at 2012年09月13日 11:50
金平糖さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

このシリーズ、次に大きな展開があると期待しています。

チカの事故死という結末だけはやめてほしいです。
Posted by りゅうちゃん(管理人) at 2012年09月13日 20:51
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