大人が読んでも素直に感動できる、連作短編集だ。
【送料無料】くちぶえ番長 [ 重松清 ] |
家庭の事情により、小学校4年生で転校してきたマコト(女子!)。
チョンマゲで颯爽と一輪車に乗り、口笛を吹く。
マコトの父親は、1年生の時に病死。主人公ツヨシの父親とは親友だった。
祖母の面倒を見ているマコト。
そしていじめを許さないマコト。
逆にツヨシはマコトの強さを持てないでいる。
小学館の「小学四年生」に掲載されただけあって、とても読みやすい。
私なら、この本で読書感想文を書く。
やたらプライドが高いおツボネさま。
いつも余ってしまう高野さん。6年生のガムガム団など。
どこにでもいるキャラクターが勢ぞろい。
愛犬の死やバレンタインデーなど、多くの読者が共感できる内容が盛りだくさん。
読んでいて考えたこと。
もし、中学生が自殺した大津市の中学校にマコトがいたら。
決していじめを見過ごさなかっただろう。
大津市教育委員会にマコトがいたら。
いじめがあったというアンケート結果を重く見たに違いない。
どれだけ今の社会がマコトを欲しているか。
でも多くの人はいじめを「なかったこと」にしてしまう。
誰でもマコトになるチャンスはあるのに。人は自分を守るため臆病者になる。
重松の作品は、「疾走」のようにやたらと凹むもの。
そしてこの作品のように、希望を持てる内容のものとがはっきり分かれる。
重松に言っておきたい。
マコトは必ず重松の活躍をどこかで見ている。
そして、作品を読んで泣きそうになると口笛を吹いている。
結構近くにマコトはいるのかもしれない。
夏休みの読書感想文がまだの君
この本で書いてみたらどうか
***********************
関連記事
「やっぱり青春っていいなあ(^^;)!」 重松清/くちぶえ番長
くちぶえ番長
くちぶえ番長
くちぶえ番長
くちぶえ番長 重松清
小6の本棚 小説その8:『くちぶえ番長』
***********************
*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。
【関連する記事】
リンクを貼っていただき、ありがとうございます。
重松さんの作品は、どれもいいですよね。
本当に、感想文にはもってこいの作品だと思います♪
コメントありがとうございます。
「ここ数年、感想文は重松」という生徒もいるかと思います。
今後ともよろしくお願いします。