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この本、すごいのは出版が1950年だということ。
著作権を見ると、1946年になっている。
日本が戦後、焼野原で食べる物にも欠いている時代。
こうした作品が出るのは驚きでしかない。
しかも単にSFという娯楽作品ではなく、2026年の世界を予測している。
地球人が水疱瘡を持ち込んだことで、火星人の多くが死亡。
それはまるで大航海時代に、欧州から各種の病気が持ち込まれたのと似ている。
「宇宙戦争」では、逆に地球に来た宇宙人が地球のウイルスによって死滅する。
では、未来はどうなるのか。
アーサー・C・クラークは「幼年期の終わり」で人類の将来を描いた。
ジェイムズ・P・ホーガンも「創世記機械」で、近未来を予測。
村上春樹は「なぜ作家がフィクションを書くのか」についてこう言った。
私たち小説家は、真実というものの尻尾を捕まえようとして、そいつを隠れた場所からおびき出し、虚構の場所に移し替え、虚構という形に作り直そうとするのです。
(太字部分、「村上春樹、エルサレム賞受賞スピーチ試訳」より引用)
我々は、ブラッドベリの作品からどんな真実の尻尾を捕まえたのか。
人類が作り出した核兵器によって、滅亡の危機さえも残されたまま。
火星に移住した地球人だけが残るという結末は、単なるSF作品ではない。
人類は危機に瀕している。食料や水の不足だけでなく、病気との闘いがある。
遠い将来には、地球そのものが太陽に飲み込まれることが予想されている。
にもかかわらず、戦争や貧困はなくなっていない。
ブラッドベリは、今年6月に亡くなった。
改めて彼の冥福を祈る。
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