だが主人公の女性は、中学の同級生が忘れられない。
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2004年「蹴りたい背中」で第130回芥川賞受賞を受賞した綿矢。
金原ひとみとの同時受賞は大きな驚きだった。
綿矢の生命線はテンポのよさ。
短い文章をそろえて、とても軽快に読める。
「勝手にふるえてろ」も同じで、2時間ほどで読めた。
正直テンポはいいのだが、ただそれだけ。
26歳の処女なら読んでいて共感するかもしれない。
男に言い寄られている女性なら、引き込まれるかもしれない。
私はまったく共感しなかった。
それってストライクゾーンが狭すぎないか?
この本は、ハードカバーなら1200円する。
図書館で読むのならいいのだが、1200円の価値があるのか、私には大いに疑問。
綿矢は天才だ。自分の才能を無駄に使う意味での天才。
それとも本ををさらに売れなくする「天災」と呼んでもいい。
現代を見つめる鋭い視線。そしてテンポのよさ。
「蹴りたい背中」や「インストール」と比較しても、これは駄作。
どうして自分の才能をもっと上手に使わない?
綿矢りさの背中を蹴りたい
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私は綿矢りささんのファンで、出ている単行本は全部読んでいます。
この作品は「夢を与える」から3年半ぶりの新作でした。
私的には「蹴りたい背中」のようなテンポの良さはなくなったものの、言い回しには「蹴りたい背中」の頃の良さが戻ったという印象を受けました。
そして今まで読んだ中で、「蹴りたい背中」以降に同作品を上回っていると感じたのは「かわいそうだね?」という作品でした。
それ以外は「蹴りたい背中」には及ばないかなという印象を持っています。
コメントありがとうございます。
上の書評は、綿矢りさのファンには厳しすぎる内容かもしれませんね(汗)。
自分の良さを出せないと思える作家には、厳しくありたいと思っているものですから。
「かわいそうだね?」は読む予定はありませんでした。
「はまかぜさん推薦」ということで、予定に入れたいと思います。