【送料無料】 眠れる美女 / 川端康成 【文庫】 |
ある宿では老人のために若い女性を眠らせて「提供」する。
江口老人はその宿でいろんな娘たちと一夜を共にする。
今で言えば「エロ小説」。
だが、川端は小説家らしく直接的な性行為を描いていない。
そこがこの作品の価値を高めている。
新潮文庫の解説は何と三島由紀夫。
「片腕」と「散りぬるを」も同時収録されている。
女性の片腕を、一晩借りで過ごすという「片腕」。
三島はこの作品を、最初発表された部分だけで終わると勘違いしていた。
黙っていればいいものを、素直にそう解説で明かしてしまうところが三島らしい。
「片腕」と「眠れる美女」が同時収録されているのは同じジャンルだから。
恥ずかしながら私は、「伊豆の踊り子」や「雪国」でさえも読んでいない。
自ら命を絶ち、すでにこの世にいない川端。
彼の作品が、今に生きる私に読みにくさを感じさせなかった。
これはすごいことだ。
機会があれば、彼の作品を読んでみたい。
追記
「眠れる美女」が不健全指定図書なのか。
検索で以下の動画が見つかったので紹介する。
「眠れる美女」は決して教科書には採用されない作品。
だが、既に述べたように現代にも通じる作品であることは確か。
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川端康成『眠れる美女』論(PDF)
↑「眠れる美女」という古典的作品を、外国人が論文に書く。
とても興味深い。
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コメントありがとうございます。
「眠れる美女」というタイトルから、私は昔話のような内容を想像していました。
ただ、今読んでも読みにくさを感じさせないのは逆に驚きです。
今後も川端作品を読んでみようかと思います。