2011年11月28日

「Story Seller」伊坂幸太郎ほか

若手と中堅作家のアンソロジー。
600ページを超える厚い本だが、なかなか面白かった。
   
【送料無料】Story Seller

【送料無料】Story Seller
価格:860円(税込、送料別)


伊坂幸太郎「首折り男の周辺」

本屋大賞になった「ゴールデンスランバー」で知られる。
間違えられた男など、物語を捻っている点は伊坂らしい作品。

近藤史恵「プロトンの中の孤独」

自転車ロードレースを描いた「サクリファイス」以前のエピソード。
石尾がチームのエースとなる以前が描かれている。

有川浩「ストーリー・セラー」

図書館シリーズ(私は未読)と「阪急電車」で知られる作家。

デザイナーのアシスタントから作家となった女性。
彼女の作品を知り、作家デビューを勧めた彼と結婚する。

このまま幸福な生活が続くと思われたのだが・・・
「アルジャーノンに花束を」を思い出す内容。
作者の有川は、強い女性が好きなのか。

米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」

この作家は今まで知らなかったが、これはいい作品だった。
毒を飲むよう言われるシーンをはじめ、なかなかの出来。

恐怖がこの作家の売りなのだろうか。
今度、この作家の作品を探して読んでみたい。

佐藤友哉「333のテッペン」

東京タワーの頂上で起きた殺人事件。
エアホッケーでの場面など、かなり笑えた。
私はこの作家も知らなかったが、この本で名前は覚えた。

道尾秀介「光の箱」

「月と蟹」で直木賞作家となった道尾。
残念なことに、私は今まで彼の作品を読んだことがなかった。

視点の変化が物語を立体化させている。
この手法は多くの作家が試みているが、この作品では成功している。

本多孝好「ここじゃない場所」

SFかと思わせる内容に好感を持った作品。
主人公の女子高生のキャラクターが面白い。
この作家も知らなかったが、記憶に残しておくべきなのだろう。

このシリーズ、すでに第2弾と第3弾が出ている。
3は図書館でもまだ予約待ちが数十人いる状態。
   
【送料無料】Story Seller(3)

【送料無料】Story Seller(3)
価格:740円(税込、送料別)


今まで知らなかった作家の作品を紹介するシリーズとして、この本は成功している。
各作家の作品紹介もあり、企画の勝利といえる。

この本についての書評を読むと、その人の好みがよくわかる。
作家の紹介とともに、このシリーズで試されているのは読者かもしれない。

***********************
関連記事

ストーリー・セラー  うなぎ

Story Seller(ストーリーセラー)

Story Seller (新潮文庫)

Story Seller (新潮文庫)

Story Seller (新潮文庫)

***********************

***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。



posted by りゅうちゃんミストラル at 16:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック