中島京子の作品は、「コワリョーフの鼻」以来二作目。
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物語の始まりは、昭和5年。
主人公は、山形から東京に来たタキ。
平井家で長いこと住込み女中として働く。
小児麻痺、戦争があり、不倫もある。
タキによる昭和史が淡々と語られ、終わりかと思えばそうではない。
彼女自身は結婚しなかったが、血のつながりのある健史が、この作品を締めくくる。
これは、読んでいる間泣く作品ではない。
読み終わってじわじわと考える作品だ。
誰にでも、悩み後悔する事柄を抱えて人は生きている。
作家の小中が話したイギリスの女中のエピソード。
作品の終わりまで複線として大きく存在しているとは思わなかった。
タキによる、手作りのパンが美味しそう。
私もシチューと一緒に食べてみたいものだ。
ブログで書評を読むと、「中島京子の作品は初めて」という人が多い。
私などとは違い、読書家でも結構初めての人がいる。
本の世界も、どこに原石が潜んでいるかわからない。
その意味から言っても直木賞受賞は正しい選択だったのかもしれない。
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私はまだ読んでいない。
小説から別の作品へ広がる世界というのも興味深い。
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