2011年11月19日

「神去なあなあ日常」三浦しをん

高校卒業と同時に横浜から山奥の神去村に林業の研修生として送りこまれた勇気。
彼がその地で過ごした1年を描いている。

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親と高校教師が勝手に進路を決めてしまうというのは、かなり無謀。
実際にこんな感じで村へ送り込まれるとしたら、村人のほうが困るだろう。

作者の三浦は、こうした作品の始まりを好んでいるようだ。
大学生がたった10人で箱根駅伝出場を目指すという「風が強く吹いている」でもそうだった。

作品でも描かれているように、林業は慢性的な人手不足だという。
孤独やヒルの来襲という環境で、勇気の奮闘が続く。

まさか、この作品を読んで「自分も林業に挑戦しよう!」と思った若者がいたとする。
かなりの覚悟があったとしても、この作品のようにうまくはいかないはず。

だが10人の研修生がいたとして、この作品により林業の担い手がひとりでもいれば。
この小説は単なる娯楽作品以上の意味を持つ。

娯楽としてのと現実の違いを読み手は知るべき。
林業を知るきっかけとしてはとても面白いのだが・・・


作品中、勇気は「よそ者」として排他的な扱いを受ける。
それは、村になじもうとする本人にとっては面白くないこと。

だが都会に住んでいる人は、もっとドライで排他的な一面を見せるはず。
作品を読んでいて、私はそう感じた。


アマゾンなどでは高い評価を得ているこの作品。
だが私は「表現」ではなく「説明」が多かった気がした。

ご都合主義がいたるところにあったのも無視できない。
今後の作品で、三浦は必ずやご都合主義を克服するだろう。

そうでなければ他の人が高く評価しても私は読む優先順位を下げる。
期待すればするだけ、三浦はいい作品を出せる作家。
私はそう信じたい。

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