2011年09月16日

「ダブル・ジョーカー」柳広司

「ダブル・ジョーカー」は「ジョーカー・ゲーム」の続編。
日本のスパイが世界各国で活躍する。
   
【送料無料】ダブル・ジョーカー

【送料無料】ダブル・ジョーカー
価格:1,575円(税込、送料別)


日本に誕生した、スパイ養成組織。それがD機関。
本作品では、ライバルの「風機関」誕生から真珠湾攻撃までが描かれている。

「ダブル・ジョーカー」

結城中佐が発足させたD機関。
軍内部には、D機関への反発が強まっていた。
風戸中佐は風機関を率いて、D機関とのサバイバルに挑む。

スパイに対して「死ぬな、殺すな」が結城のモットー。
しかし風機関は逆だ、任務のためには容赦なく殺す。

一般人に正体がバレるスパイなんてバカ丸出し。スパイの意味がない。
同じ目的の機関を二つ作るのも無駄。

「蠅の王」

中国での最前線で野戦病院に勤務する軍医の脇坂。
実は彼こそソ連のスパイだった。

スパイ狩りが忍び寄るという情報を得た脇坂。
お笑い芸人で組織された慰問団の中に、スパイ狩りがいた。

「仏印作戦」

舞台はベトナム。
蒋介石絡みの軍事物資を奪おうとする一味。
暗号がそのポイントとなる。

陸軍と海軍の仲が悪かったことは、多くの書籍で書かれている。
軍人の頭の悪さにはただ感心するばかり。

「柩」

舞台はベルリン。
ヴォルフと結城の過去が、このエピソードで明らかになる。

「ブラックバード」

私は、歴史という壁があるからこそ、続編が難しいと考えていた。
まさにその通りの結末。

日本は20倍の国力を持つアメリカ相手に戦争を始める。
軍人に戦争を任せると、とんでもないことになる。
それを証明したエピソード。

「ジョーカー・ゲーム」に続く「ダブル・ジョーカー」。
仮面ライダーなら次のタイトルは「ジョーカーV3」になるはず(笑)。

読者の中には、「もっと続きが読みたい」という方もいるだろう。
しかし、惜しまれつつも終わるほうが失望しなくて済む。
どうせ出すのなら、「外伝」にすべき。

***********************
関連記事

「ダブル・ジョーカー」柳広司  

ダブル・ジョーカー(柳広司)

ダブル・ジョーカー / 柳 広司  

ダブル・ジョーカー

書籍「ダブル・ジョーカー」読了。

【ダブル・ジョーカー】 柳広司 著  

『ダブル・ジョーカー』 柳広司  

柳広司『ダブル・ジョーカー』

「ダブル・ジョーカー」柳広司

柳広司『ダブル・ジョーカー』

***********************

***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。




posted by りゅうちゃんミストラル at 09:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

【ダブル・ジョーカー】 柳広司 著
Excerpt: やっぱり面白いです、このシリーズ・・・  一日一回のポチッ、よろしくお願いし致します [:next:] 人気blogランキング【あらすじ】結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“..
Weblog: じゅずじの旦那
Tracked: 2011-09-16 17:33

柳広司『ダブル・ジョーカー』
Excerpt: ダブル・ジョーカー柳 広司角川書店(角川グループパブリッシング) 今回は、柳広司『ダブル・ジョーカー』を紹介します。前作の『ジョーカー・ゲーム(私の書評に遷移します)』の続編になるのかな。前作を読ま..
Weblog: itchy1976の日記
Tracked: 2011-09-26 20:05
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。