![]() 角川文庫 お48−2【1000円以上送料無料】ユージニア/恩田陸 |
日本海側にあるK市が事件の舞台。
医師会の中心で地元の名家、青澤家。
親子三代が同じ誕生日であることから、その日多くの人が集まっていた。
青澤家に届けられたビールとジュースに、青酸化合物が混入していた。
知らずに飲んだ人々が次々と倒れる。
まずおかしいのは、当日に届けられた飲み物をすぐに出すということ。
瓶入りの飲料はすぐに冷えることはない。
青澤家で生ぬるい飲み物を出したのだろうか?
もうひとつは、猫がジュースをなめて死んだ件。
猫がジュースをなめる?
しかも、事件当日に不審な死に方をしていた猫がいたら。
警察は不思議に思わないだろうか?
その他、疑問点は多くある。
この作品の謎について書いた、こんなページもある。
恩田陸「ユージニア」
↑編集部にかかってきた電話など、分からないことだらけ。
私は映画でも小説でも「分からないからいい」ということは言いたくない。
犯人が分からない小説に、桐野夏生の「柔らかな頬」(直木賞受賞作)がある。
「ユージニア」との共通点は、読み終わった後の重い疲労感。
この小説は、ミステリーに分類できない。
また、作者の才能が発揮し切れている作品でもない。
だから、私はこの作品を高く評価できない。
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来訪ありがとうございます。
どうしても、私はこの作品を高く評価できません。
いつか再読することがあれば、また違った感想が書けるのかもしれません。