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主人公は大学2年生の工藤泉。
両親が仕事の都合でドイツに行き、ひとり暮らし。
高校の演劇部で部員が足りないことから、協力するよう要請が来る。
顧問の葉山は世界史担当で、泉はこの教師が好きだった。
葉山は結局、どうしたかったのか?
離婚していないのに、泉にはそのことを隠す。
元教え子を揺り動かして「不器用」じゃ済まないだろ!
ある程度予想はできたが、柚子の死は読んでいて厳しいものがあった。
柚子から手紙を送られた新堂は、重い十字架を背負って生きなければならない。
終わり近くになって、泉が偶然カメラマンに出会うのはご都合主義ではないか?
この部分がなくても、物語は立派に成立したはずだ。
小野の人間性が明らかになる過程が怖かった。
いくら何でも彼女の持ち物を勝手に見るのはドン引きだろ。
泉と葉山。柚子と小野。
そして柚子と新堂。思い出すだけで痛い。
タイトルは、回想で過去を再現するという意味。
高校時代のことが織り交ぜられ、大学2年での出来事も過去として語られる。
こうした二重三重構造があることで本作品は厚みが増している。
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