2011年08月18日

「重力ピエロ」伊坂幸太郎

「重力ピエロ」を読んだ。04年本屋大賞第5位で直木賞候補。
(この記事、ネタばれあり)
   
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出生を背景にした、「罪と罰」を描いた作品。
三浦綾子なら「氷点」だが、伊坂が描くとこうなる。

泉水と春の兄弟は、父親が違う。
今は亡き母親が乱暴されて生まれたのが春。

父親はガンを再発しており入院中。
近く手術が行われる。

連続放火事件に興味を持つ春。
事件の共通点を見つけ、兄の泉水と真相解明に乗り出す。

カッコウの托卵やDNAなどを出しているものの、物語は難しくない。
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」でも出てきた黒澤も登場。

正直、殺人を正当化する結末には賛成できない。
どんな理由があろうとも、殺人は殺人だ。

春の言う、「深刻なことこそ、陽気に伝えるべき」という言葉。
この言葉にだまされて、殺人を許容するなんてことは私にはできない。
家族のつながりも、私には感情移入できなかった。

さらに言ってしまえば、私は伊坂を高く評価していない。
まともに評価しているのは、「死神の精度」くらいなもの。

「語る」ことの上手さはある。
にもかかわらず、彼の作品はどこか決定的に抜けている。

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Excerpt: 「ふわりふわりと飛ぶピエロに、重力なんて関係ないんだから」 伊坂幸太郎著、『重力ピエロ』のネタバレ感想です。
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