吉田修一の作品は芥川賞受賞作「パーク・ライフ」以来。
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主人公の世之介は、九州から東京の大学入学のために上京。
いろいろな人たちと付き合いながら青春を謳歌する。
物語は大学時代の世之介と、彼の友人たちがその後どうなったか。
二重構造になっている。
世之介が、韓国人と人助けのため事故に遭った。
この事故がモデル。
新大久保駅乗客転落事故(Wikipedia)
この世には、多くの世之介が存在している。
そして人に影響を与え、思い出の中に生きている。
もちろん世之介のモデルは、長崎出身の吉田修一自身。
出てくる大学も、吉田が通った法政大学。
「懐かしの昭和」という点なら、映画「フォレスト・ガンプ」を思い出す。
世之介の死については映画「スタンド・バイ・ミー」か。
世之介の彼女、祥子だけの話を抜き出せば。
それはまるで「風に舞いあがるビニールシート」。
読者の年代も関係するが、ツボにはまればかなり感動できるだろう。
2010年の本屋大賞3位。
芥川賞作家は、一部が受賞後に作品を残せず忘れ去られる。
だが吉田修一に限っては、それはないだろう。
しばらくの間、記憶に残る作品を出し続けるはずだ。
次に吉田修一の作品を読むとしたら、「悪人」になるだろうか。
順番から言えば、「悪人」のほうを先に読むべきだったかもしれない。
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