クリスティーのミステリーは久しぶり(ネタばれあり)。
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秘書とタイピストを派遣する事務所から依頼先に向かったシェイラ。
彼女はその住宅で男性の刺殺死体を発見する。
驚いた彼女が表に飛び出した所にいたのがコリン・ラム。
表向きは海洋生物学者だが、実は諜報機関の部員。
死体発見現場となった家に住んでいたのは盲目の女性。
彼女は身体障害者の学校で教員をしていた。
遺体の近くには同じ時刻を示した時計が置いてあった。
住人のものではないという。
この作品、ポアロの名前が出てくるのは148ページとかなり遅い。
しかも実際の登場はさらに先のこと。
加えてポアロは現場にも行かなければ、関係者への事情聴取すらしない。
「安楽椅子探偵」が可能であると、彼は豪語する。
ポアロは推理小説の解説までする。
ルブランにルルー、ディクスン・カー、そしてドイル。
もちろんその考えをポアロの口から言わせているのは作者のクリスティー。
ポアロはホームズの助手、ワトソンについてドイルを賞賛する。
クリスティーの考えがよくわかる珍しい場面だ。
ポアロにとってのワトソンであるヘイスティングス。
彼はこの作品には出てこない。
南米に行ったという。
彼は再び欧州に戻ってくるのか気になることろだ。
読んでいて感じたのは、ハードキャスルの鈍さ。
靴を格子に挟んで壊した女性を見て、すぐ気がつかなかったのは痛い。
警察官としては失格だ。
私はローズマリーという名前についてもすぐにつながった。
だが、「姉も近くに住んでいて」という部分には気がつかなかった。
ハードキャスルを批判する前に、自分が鈍かった。
そのことは認めなければなるまい。
だがこの作品は正直のところ出来が悪い。
真相究明の材料を無駄にしている(それこそがミスディレクション?)。
10歳の少女が目撃していた点。
シェイラの母親が誰かなど、いかにもご都合主義。
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