2011年07月27日

レ・ミゼラブルは世界の半分

昨年、25周年記念コンサートが行われたミュージカル「レ・ミゼラブル」。
遅くなったがこの作品と記念コンサートについて書く。
   

このミュージカルが始まったのは1985年のロンドン。
その後、日本を含めて多くの国で上演されている。

95年にはロンドンで10周年記念コンサートが開かれた。
   

その時の出演者は以下のとおり。

バルジャン Colm Wilkinson
ジャベール Philip Quast
エポニーヌ Lea Salonga

コゼット Judy Kuhn
マリウス Michael Ball

テナルディエ Alun Armstrong
テナルディエ夫人 Jenny Galloway

フォンテーヌ Ruthie Henshall

アンジョルラス Michael Maguire
グランテール Anthony Crivello
ガブローシュ Adam Searles
リトル・コゼット Hannah Chick

この時の出演者は「ドリームキャスト」と呼ばれた。
いわばレ・ミゼラブルでの「世界選抜チーム」と言っていい。

ブロードウェイとウエストエンド(ロンドン)ばかりではない。
ジャベール役のPhilip Quastはオーストラリア公演から招かれた。
ソロの見せ場、「Stars」は、世界選抜にふさわしい出来。

また、エポニーヌ役のLea Salongaはフィリピン人。
彼女の「On my own」は、多くの人を魅了した。
ミュージカルは何も欧米だけのものではない。

特筆すべきはリトル・コゼット役のHannah Chickだろう。
ソロの「Castle on a Cloud」で、途中風船が「バンッ!」と割れる。

ミュージカルならではのハプニング。
一瞬びっくりした様子だったが、彼女は途切れることなく歌い終えた。

子役であろうともドリームキャストの一員。
「show must go on」とは、こうしたことを言う。

10周年コンサートでは、世界17カ国からバルジャン役の俳優が集められた。
「民衆の歌」を各国の言葉で熱唱する場面。

この作品が多くの国で愛されていることを証明した。
(日本からは鹿賀丈史が参加した)

いろんなバルジャン役がいたけれど、気になったのはその顔ぶれ。
日本でミュージカルは俳優が演じるもの。

だが多くの国で、「ミュージカルは歌手が出演するもの」という感覚がある。
このことは、私だけが気づいているわけではないだろう。


そして25周年記念コンサート。

出演者は以下のとおり。

バルジャン ALFIE BOE
ジャベール NORM LEWIS 
エポニーヌ SAMANTHA BARKS

コゼット KATIE HALL
マリウス NICK JONAS

フォンテーヌ LEA SALONGA

テナルディエ MATT LUCAS
テナルディエ夫人 JENNY GALLOWAY

アンジョルラス RAMIN KARIMLOO

10周年から続いての出演は、LEA SALONGAとJENNY GALLOWAYの二人。
SALONGAは、前回エポニーヌ役だったが今度はフォンテーヌ。

一方、GALLOWAYは「定番」テナルディエ夫人。
舞台に彼女が出てくるだけで笑いが取れる。すごい女優。

このキャストで意外だったのは、黒人のジャベール。
大切なのは、もちろん肌の色ではない。
NORM LEWISが加わったことで、この作品の世界は確実に広がった。

話は脱線するが、女優Whoopi Goldbergのエピソードを私は思い出す。
彼女はテレビシリーズ「スタートレック」をきっかけに女優を目指した。
ニシェル・ニコルズ演じるウフーラをテレビで見たためだ。

「黒人でも女優になってテレビに出られる」という希望。
それは1000の言葉より大きかったはず。

将来、「NORM LEWISを見てミュージカルを志した」という若者が出てくるだろうか。
出てくると信じたい。


話が脱線した。

RAMIN KARIMLOOもイラン出身。
黒髪で「いい奴」に見えるRAMIN。
10周年でのMichael Maguireとはまったく違った革命家を演じている。

RAMINの生まれたイランには、イスファハンという古都がある。
世界遺産にもなっているこの都市は、こう呼ばれる。

イスファハンは世界の半分

言うまでもなく、レ・ミゼラブルはキリスト教の世界観で成り立っている。
その世界にイスラムの国からやってきた俳優が革命家アンジョルラスを演じる。
これは実に喜ばしいことだ。

10周年で17人のバルジャンが集まった時。
国に偏りがあったことは明らか。

今後、RAMINの活躍を見たイスラムの少年少女。
将来俳優になろうと夢を見るはず。
その夢は、この作品の世界をさらに広げる。

25周年でゲストとして出演したWilkinsonからALFIE BOEへ。
「One day more」の後で両者が抱擁したのはまさに継承の意味。

この作品は30周年、50周年と受け継がれるに違いない。
世界を覆い尽くすにはまだ足りない。
この作品は世界の半分を超えただろうか?

レ・ミゼラブルよ永遠なれ!

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posted by りゅうちゃんミストラル at 07:24| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
Posted by nyankai at 2011年07月28日 16:41
nyankaiさん、こんにちは。

こちらこそ、コメントありがとうございます。
Posted by りゅうちゃん(管理人) at 2011年07月30日 17:09
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