第一部を読んだ。
【送料無料】一瞬の風になれ(第1部) |
一時は図書館ですごい予約待ちの状態だった。
こうして時期をずらせば容易に読める。
話は単純。ただ高校生が短距離走するだけ。
主人公は中学までサッカーをしていた新二。
兄はサッカーでプロからも注目される存在。
だが自分にサッカーの才能がないことを新二はよく知っていた。
兄が通う高校サッカーの強豪校にも入学できず、公立の春野台高校に進んだ新二。
その足を注目されていた、飽きっぽい連とともに陸上部に入る。
顧問である「みっちゃん」こと三輪先生の存在は大きい。
そして二人にとって大きな救いとなる。
知られていないだけで、日本には多くの「みっちゃん」が存在するのだろう。
今日もどこかで、だみ声の指導が続いているはずだ。
場所が神奈川ということで、最初に出てくるのが城山競技場。
私はこの場所には何回も行ったことがある。
小田原駅から坂道を登ってこの競技場にたどり着く。
かなり前、ここで私はマラソンの瀬古利彦を見かけた。
リレーの選手を決める場所になったのは大和のスポーツセンター。
スタンドがメインしかなく、バック側には小田急線が走っている。
ここではサッカーの日本代表監督、オフトと初めて出会った。
慣れない日本語で彼は「コンニチハ」と言った。
自分の知っている場所が小説で出てくると、何故か嬉しい。
「走る」ということで、どうしても「風が強く吹いている」と比べてしまう。
襷とバトンという違いはあるが、「つなぐ」ということは同じ。
スプリンターの新二と連は、個人種目だけでなく、リレーの選手でもある。
正直に書くと、才能を持ちながらも練習嫌いという連には腹が立った。
このまま第二部も続くのなら、読むのが嫌になるだろう。
高い能力を持っているのなら、それをフルに使えるよう努力すべき。
しかも連は陸上部に入ったのだからそのくらいは覚悟しなければ。
何しろ私は走ることが嫌い。決定的に足が遅い。
だからこそ余計、連には失望させられる。
こうした小説がいいのは、自分が走っているつもりになれること。
たとえ車椅子の状態でも、主人公たちとの疑似体験は大きなポイント。
第一部は新人戦でのバトンミスにより失格で終わった。
3年が抜けた新しいチームは2年の守屋が柱。
第二部、そして結末はどうなるのか。
ライバルの存在も気になる。
追記
続きは以下の記事。
「一瞬の風になれ」第二部 佐藤多佳子
「一瞬の風になれ」第三部 佐藤多佳子
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「一瞬の風になれ」佐藤多佳子
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ-- <佐藤多佳子>−(本:2007年110冊目)−
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私は2007年の本屋大賞の上位三作品が好きです。三位が三浦しをんさんの「風が強く吹いている」、二位が森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」で、両方ともかなりの面白さでした。
この二作品を抑えて大賞を受賞したのが「一瞬の風になれ」で、読んで納得の圧倒的な面白さでした。
青春小説はやはり良いなと思います。
コメントありがとうございます。
記事にも書きましたが、この作品が身近に感じられるのは出てくる競技場に行ったことがあるからです。
小説は、文庫なら数百円で違う世界を感じることができます。 そこが大きな魅力です。
私は走ることが苦手ですので、こうした青春小説を読むことに新鮮さを感じます。
上位3作品で言うなら、私は「風が強く吹いている」が最も好きです。
リレーもそうですが、仲間と何かに向かう姿はとても美しいものがあります。
そちらのブログを、右側の「よく見るページ」に登録しました。
今後ともよろしくお願いします。