【送料無料】手塚治虫の描いた戦争 |
最初に出てくるのは手塚自身による戦争体験記、「紙の砦」。
宝塚音楽学校に通う京子が空襲でその美しい顔を失う。
京子の顔は、和登さんやサファイア王女として永遠に残る。
だが、それは2次元でのこと。
戦争というものは、3次元を2次元に変える残酷なものだ。
「カノン」は廃校となる小学校を訪れた男の話。
憧れていた女性教師や学友は、戦争で死んだはず。
にもかかわらず、昔の姿を見せる。
空襲で胴体を裂かれる。
女性教師はカノンを助けようとして、機銃で顔を撃たれる。
懐かしさと悲惨さのコントラストは印象に残る。
「ジョーを訪ねた男」は、戦争の悲惨さに黒人差別がプラスしている。
ベトナムで、瀕死の重傷を負った将校。
彼が黒人の住む貧民街を訪れるところで話は始まる。
今でも一部の宗教では献血を拒否している。
「黒人の血液や臓器は嫌だ」という人は、今でもきっといるに違いない。
ブラックジャックの「アナフィラキシー」も収録されている。
戦争に行くことが名誉とされる環境の悲劇。
「ゼフィルス」は、蝶を追う少年の話。
「特高警察」というものが存在した。
それすら現代では語り伝える人が少なくなっている。
戦場から逃げた兵士による悲劇は、各地で起きていたはず。
戦争の悲惨さは、何も戦地だけで起きていたわけではない。
「やまなし」は、宮沢賢治の童話を基にしている。
上下に分かれた漫画はいろいろ見た。
この作品については私の解釈が足りないかもしれない。
「墜落機」は近未来の日本を舞台にしている。
勝手に戦場でのシーンを作りあげ、戦死者を国威発揚の道具として用いる。
今後、日本にこうした時代がやってくることは絶対にないと言えるだろうか。
「日本再軍備論」「日本核武装論」などが出てくる今。
あの世で手塚はこうした日本の状況をどう見ているだろか。
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