2011年06月09日

「少女」湊かなえ

告白」で多くの人に注目されるようになった湊かなえ。
彼女が09年に出した作品が、この「少女」。
(この記事、ネタばれあり)
   
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高校2年生の桜井由紀と草野敦子が経験する夏の物語。
二人は転校生の紫織から、人の死に遭遇する経験を聞かされる。

死に興味を持った由紀と敦子は、別々に死を見ようと計画を立てる。
時間の経過とともに、二人の距離がだんだんと縮まってくる。

この作品を読んで思い出したのは夏の庭」(湯本香樹美)。
性別、年代こそ違うものの「人の死を見たい」ということで共通している。

女性の作者から見た、女子高生のすれ違い。
この「すれ違い」が平行して互い違いに進行する。

小説としての組み立てはよく理解できる。
だが、終盤の構成はどう見てもやりすぎ。

ネットで書評を検索して読んでみると、同じ考えの人が多かった。
あまりに多くのことをつなげようとすると、読者は「ウソだー」と離れる。
早い話が欲張りすぎでくどい。

もうひとつ気になったのは、「痛み」がないこと。
本来、痛みを感じる場面で軽い表現が目立つ。

テーマが「死」であるのに、この作品での軽さは致命的だ。
この意味からも、私は本作品を高く評価できない。

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「少女」(湊かなえ著、早川書房刊)

『少女』 湊かなえ

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少女(湊かなえ)

少女  湊かなえ

「少女」湊かなえ

少女<湊かなえ>-本:2010-33-

↑私もセーラー服の表紙はどうかと思う。
タイトルも他に考えられなかったものか。

「少女」(湊かなえ)

↑私と同じく、この作品と「夏の庭」について書いている記事。
両作品を関連付けて書いた書評が少ないのは意外。
湯本香樹実と湊かなえの読者に接点がないため?

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ラベル:少女 湊かなえ
posted by りゅうちゃんミストラル at 10:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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湊かなえ『少女』
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Weblog: itchy1976の日記
Tracked: 2011-06-10 22:38