2011年05月30日

最高裁、「君が代起立斉唱命令は合憲」

都立高校の元教員が、損害賠償を起こした訴訟。
最高裁は君が代の起立斉唱命令が合憲と判断、元教員は敗訴が確定した。


卒業式で国歌の起立斉唱命令、最高裁が合憲判断(読売新聞)  

君が代、日の丸を拒否する教員と自治体の騒動は多い。
今年3月に東京高裁で、東京都側の逆転敗訴判決が出た。

真摯な動機によるやむにやまれぬ行動

早い話、君が代と日の丸についてはいろんな意見がある。
それを無理に強制させようとするから問題がこじれる。

最高裁の判例が優先するのは十分知っている。
だが、この問題はこれで終わりではない。
卒業式などで強制が続けば、騒動は起きるだろう。

追記

この件、以下のページで判決の要旨を読むことができる。

君が代斉唱不起立:再雇用拒否訴訟 起立命令合憲判決(要旨)毎日新聞

国旗国歌訴訟 最高裁判決の要旨(日本経済新聞)

注目すべきは「思想、良心の自由を間接的に制約する」という点。
日経の記事では、2人の裁判官による補足意見も紹介されている。

<須藤正彦裁判長>
 最も肝心なことは画一化された教育ではなく、熱意と意欲に満ちた教師により、生徒の個性に応じて生き生きとした教育がなされること。今回の職務命令のような不利益処分を伴う強制が教育現場を疑心暗鬼とさせ、無用な混乱を生じさせれば、教育の生命が失われかねない。一律強制に踏み切る前に、教育行政担当者で可能な限りの工夫と慎重な判断をすることが望まれる。

<千葉勝美裁判官>
 司法が職務命令を合憲・有効として決着させることが、必ずしも問題を最終的な解決に導くことにはならない。国旗及び国歌が強制的にではなく、自発的な敬愛の対象となるような環境を整えることが何よりも重要だ。
(囲み部分、上記日経の記事から引用)

この補足意見も重要。
両裁判官とも教育現場での「強制」を危惧している。

社説はどうか。
読売は、今回の最高裁判決を「当然」としている。

君が代起立命令 最高裁の「合憲」判断は当然だ(5月31日付・読売社説)

上で述べた「強制での危惧」というものには触れていない。
いかにも読売らしい社説ではある。

毎日は「教育現場の自治や裁量に委ねることが本来、望ましい姿」としている。
これも毎日らしい社説。
大阪府の条例にも、今回の判決は大きな永久を及ぼすはずだ。

社説:君が代起立判決 現場での運用は柔軟に(毎日新聞)

一部の人は、「これでこの問題は決着がついた」と考えている。
だがそれは大きな間違い。
今後も強制が続けば、より大きな騒動となるだろう。

日の丸、君が代騒動は終わらない

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■ビジョンのない人の善意よりも、ビジョンのある人の悪意を

いやーな感じ

「国歌斉唱時の不起立に違憲判決」の報に思う。

「君が代判決」 判決文・補足意見を見る  

君が代起立斉唱職務命令事案最高裁判決

最高裁とは名ばかりの、最低裁判所。

橋下・維新の会「君が代斉唱時起立義務化条例」は思想良心の自由侵害で憲法違反 最高裁合憲不当判決批判

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

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Excerpt:  【怒】 卒業式で国歌の起立斉唱命令、最高裁が合憲判断 読売新聞 5月30日(月)15時20分配信  東京都立高校の卒業式で、国歌の起立斉唱の職務命令に従わず、定年後の..
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