2011年05月28日

原発事故と黒澤明「夢」

90年公開、黒澤明監督のオムニバス映画「夢」。
この中に、原発事故を描いた「赤富士」がある。
   
夢


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映画を観ていない人でも、以下のページでイメージをつかむことができる。

原発震災『夢』の現実味(浜岡原発リポート)

原発が爆発し、放射性物質が撒き散らされた日本。
このセリフが印象的だ。

でもね、原発は安全だ、危険なのは操作のミスで原発そのものに危険はない、ぜったいミスは犯さないから、問題はないってぬかしたヤツは、許せない!あいつらみんな縛り首にしなくっちゃ。死んだって死にきれないよ!
(赤字部分、上記のページから引用)

黒澤は、預言者だったのか。
福島原発事故の後、この映画を思い出す。

次の「鬼哭」も、核汚染された世界を描いている。
巨大なタンポポ、奇形のバラ、そして角が生えた人。

この角は痛みを伴う。
しかし人はすぐに死ねない。

この角が何を意味しているのか。
黒澤がこの部分で問いかけたものは大きい。

紹介ついでにもうひとつ。
このブログでは、何度も「原発事故に冷静な日本人」のことを書いた。

そう思っていたら、こんな記事がmixiで紹介されていた。

暴動もテロも起こらない平和な放射能汚染国ニッポン

「夢」みたいに、放射性物質に色をつけなければ。
多くの日本人は、この国難を真剣に受け止めることはないのか。

黒澤は、福島原発事故をどう見ているのか

あの世に電話して訊いてみたい


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関連記事

震災直後から、「夢」と福島原発事故について書いたブログは多い。
そのうちのいくつか紹介する。

黒澤 明『夢』ー赤富士ーより 

黒沢明監督の映画「夢」と福島原発爆発

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posted by りゅうちゃんミストラル at 09:17| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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