2011年05月24日

「六番目の小夜子」恩田陸

「六番目の小夜子」を読んだ。
(この記事はネタばれあり)

【送料無料】六番目の小夜子

【送料無料】六番目の小夜子
価格:540円(税込、送料別)


恩田の作品は、「夜のピクニック」に続いて2冊目。
彼女は今までなぜか縁のない作家だった。

公立の進学校に伝わる「サヨコ伝説」。
3年に一度、決まったルールで伝承されてきた。

冒頭では、誰がサヨコなのかわからない。
人物を当てるのが話の中心なのかと思いきや、そうでもない。
「今年のサヨコ」が誰なのかは、序盤で明かされる。

本書はホラー。
高校の雰囲気としては、重松清「舞姫通信」に通じるものがある。
もちろん「夜のピクニック」にも大筋で通じる。

後半部分は筋が読めてしまった。
早い話が「八百屋お七」。

転校生の小夜子は、放火を仕向けてどうしたかったのか。
ベテラン教師の黒川は、どこまで関与しているのか。
野犬の群れは何だったのか。わからないことが多い。

マニュアルの複製と鍵の継続で、伝説はまだ続くということ。
放火した張本人はトラウマにならないのか。

読者は「荒削りだけど面白い」という人。
そして「稚拙で物足りない」に分かれるだろう。

その作品を読むか否か。それはタイミングによる。
私の場合、「夜のピクニック」で紹介されなければ。
ナルニア国ものがたり」を次に読むことはなかった。

また、三谷幸喜と小林聡美が離婚しなければ。
「六番目の小夜子」をこのタイミングで読むこともなかった。

恩田陸のペンネームは、「やっぱり猫が好き」の恩田三姉妹に由来する。
ネットで検索したら、そう出ていた。
これも何かの縁なのだろう。

私のように、初期の作品を後で読むのはそれなりに意味があって興味深い。
作家のルーツを探る旅に出たかのようだ。

***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。




posted by りゅうちゃんミストラル at 17:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/203713945
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック