2015年03月02日

「運命の人(2)」山崎豊子

外交文書漏洩をめぐる裁判が始まった。
弓成側は、勝つことができるのか。

 

任意の取調べ中に、逮捕状を見せられた弓成。
新聞社が雇った弁護士が準抗告したことで釈放される。

毎朝をはじめ新聞各社は、「知る権利」を主張し、弓成を支持。
ところが、問題の文書を持ち出した女性事務官と弓成は体の関係があった。

毎朝の幹部は苦慮し、お詫びの記事を掲載するが読者から激しく反発を受ける。
起訴状に、二人の肉体関係が書かれていたからだ。
しかも、ともに既婚だった。二人に対する風当たりが強まる。

**** ***** **** *****

関係者と寝ることにより、情報を得るというのは「ハニートラップ」と呼ばれる。
この作品の場合他の場合と大きく違うのは、男が女に情報を求めるという点。

「知る権利」を訴えた新聞社が叩かれるのは当たり前だ。
こんな取材手法が多くの人に理解されるわけがない。

では、弓成はどうすればよかったのか。
国会議員に渡す前に、ひとりで判断せず上司に相談すればよかった。

情報を政治家に流す場合も、出所が特定されないように黒塗りにするとか。
いろんな面で、彼は迂闊だった。

ところで外務省が大切なことを国民に知らせない不作為は、罪にならないのか。
政治の世界には、「表に出ない事実」が多く存在しているはず。

この点について、裁判は役に立たない。
だからこそ、報道のあり方が問われる。

また、「何が秘密か?」という点は、秘密保護法が問題視される今、考えるべき問題。
この点が明確でないと、「国策捜査」が容易にできてしまう。
弓成は過去のことではなく、今の問題でもある。

それにしても、弓成の妻に対する態度はまったくダメ。
こうした不遜な態度が、問題を大きくしているのを理解してない。

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「お客さまは神様ではない」と「お客様はいつも正しい」

果たして、お客様は神様なのか。
興味深い記事を見つけた。

   目

「お客さまは神様ではない」(All About)

以前、「ホテル」というドラマがあった。
その中で、こんな言葉が紹介されていた。

「お客様はいつも正しい」

解釈を間違ってはいけない。
客のいうことを何でも聞けということではない。

客はいろんな要求をする。
もちろん、スタッフはすべての要求を満たすことはできない。

大切なことは、そうした要求に対しどう対応するかということ。
このことが理解できていれば、この記事を解釈するのに役立つはず。


細かいことをひとつ。
記事の中に貧富の差について「少しづつ」という表記がある。
許容範囲ではあるが、現代仮名遣いを知っていれば、「ずつ」になるはず。

記事を書いた本人は、わざと書いているのか。
こうした指摘も「クレーマー」扱いされてしまうのだろうか。

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