元大本営参謀のビジネスマン壱岐が活躍する、白熱の第二巻。
近畿商事の大門社長は渡米。壱岐も同行した。
大門の狙いは、自衛隊幹部を壱岐に会わせること。
予定は最初から仕組まれていた。
近畿商事の狙いは、F104だった。
壱岐はかつての同僚、川又空将補と再会する。
ライバルの東京商事は、グラント社製の戦闘機を売り込む。
東京商事の鮫島は手強い。何より総理がグラント社に入れ込んでいた。
近畿商事は情報リーク作戦を採用。
うまくいきかけたが、東京商事もリーク合戦に参加。
タイミングが悪く、パイロットが死亡したF104墜落事故が起きる。
新聞記者も危険性を鋭く指摘する。
情報を近畿商事に流した芦田。
小出も逮捕され、壱岐も取調べを受ける。
川又は、近畿商事から便宜を受けたとして左遷される。
これに反発し、自殺する川又。
川又が死ぬ数時間前、壱岐の家に来ていた。
そのことを悔やむ壱岐。
最終的に、F104が採用されることが決まった。
壱岐は大いに悩んだ。
この後、常務にまで昇進する壱岐。
昭和40年代に入り、中東情勢が緊迫化。
壱岐はここでも参謀役として活躍する。
イスラエルが短期で勝つと予想した。
壱岐の予想は当たり、大儲けする近畿商事。
しかし壱岐は里井副社長との仲が険悪に。
今後、この不仲がどう展開するのか。
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大阪商人が、タダでアメリカに行かせてくれるわけがない。
壱岐も鈍い。VIP待遇でヘリまで用意する意味を少しは考えろよ。
次期支援戦闘機で思い出すのが、ロッキード事件。
報道されないが、政治や商取引で死人が出ているケースは多いのだろう。
秋津中将の娘、千里との仲はどうなるのか。
壱岐の娘と鮫島の息子も関係が気になる。
現代史の勉強にもなる作品。壱岐の行くところ、暗雲ばかりだ。
小出の再登場もありそうだ。
というわけで第三巻に続く。
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