2015年02月12日

「報道の自由奪われる」旅券返納のカメラマン

シリア入りを計画していたカメラマンが、外務省から旅券の返納命令を受けた。
「報道の自由」を理由に異議を申し立てている。

 

「返納しないと逮捕する」と言われた――旅券を回収された杉本祐一さんの声明(全文)

旅券返納のカメラマン「報道の自由奪われる」(日経)

このカメラマンはフリーの杉本祐一さん(58)。
日本人の人質が殺害されたシリアに向かう計画だった。

これは難しい問題だ。日本政府には、国民を守る義務がある。
「自己責任」で済むわけではない。もし人質となれば、国が脅迫される。

その一方で、シリア全土がIS(「イスラム国」)に占拠されているわけではない。
では、どこが危険地帯なのだろう。

イラクに自衛隊が向かう、イラク特措法について。
小泉首相が述べた言葉を思い出す。

「自衛隊がいるところが非戦闘地域」
「どこが戦闘地域かなど私に分かるわけがない」

(上記赤字部分、このページより引用

返納命令は初めてのことだという。

「返納しない場合は逮捕する」というのは、何を根拠にしているのだろう。
旅券法第二十三条だろうとは思う。
第二十三条  次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
(中略)
六  第十九条第一項の規定により旅券の返納を命ぜられた場合において、同項に規定する期限内にこれを返納しなかつた者
このページより引用

この問題、とても根が深い。

このカメラマンは、訴訟を検討しているそうだ。
裁判所の判断を待ちたい。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 17:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする