2015年02月17日

入れ墨調査、大阪市また敗訴

入れ墨調査拒否による処分は取り消し。
大阪地裁で判決が出た。市側の敗訴。

   目

大阪市、また敗訴 入れ墨調査拒否による処分取り消し(asahi.com)

小役人は、無意味な調査が好き。
無駄なことして裁判では敗訴。これも税金の無駄。

何故、こんな調査が必要なのか。
意味がわからない。排除の論理?

大阪市は、よほどヒマで税金の使い道がないのだろう。
この裁判で、いくら税金が使われたのか。

別の裁判でも敗訴した大阪市。
この件でも最高裁まで争うのだろうか。

税金は、もっと有効に使おう

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大阪市、また敗訴 入れ墨調査拒否による処分取り消し

入れ墨問題で、また大阪市が敗訴

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ラベル:入れ墨 大阪市
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2015年02月16日

産経新聞、南京事件を再検証

産経新聞による南京事件を再検証が始まった。

 

産経が「南京事件」検証連載スタート 一部地域では「虐殺あるはずない」の見出し(j-cast)

結局、「虐殺はなかった」ということを言いたいのだろうか。
30万人の犠牲者がいたという中国側の主張はともかく。
まったく虐殺がなかったということは信じがたい。

検証が済むまでとにかく待とう。
批判するにしても、それからだ。

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2015年02月15日

「不毛地帯1」山崎豊子

元大本営参謀の中佐が長いシベリア抑留の後、商社に勤務する。
山崎渾身の作品。

 

主人公は壱岐正。敗戦を伝えに満州へ飛んだ。
大陸に残り、そのまま抑留となった。

東京裁判で、ソ連側の証人となった壱岐。
その際、秋津中将は青酸カリで自殺。

ソ連に戻された後も資本主義幇助罪で有罪に。
飢えと寒さ、孤独が抑留者を襲う。

立ったまま狭い小屋に閉じ込められる。
仲間は労役を拒否するため、自ら手の指を切り落とす。
このあたりは読んでいて辛い。

何とか生き残った壱岐。
自衛隊の次期戦闘機選定争いに巻き込まれる。

**** ***** **** *****

出てくる人物は多彩。
しかし、人脈は狭いともいえる。

たとえば、東京裁判で弁護士だった清瀬一郎
彼の息子、清瀬信次郎は亜細亜大の名物教授(商法)だった(06年死去)。

壱岐のモデルは瀬島龍三と言われたこともあった。
実際は複数の人物がミックスされているという。

中佐、参謀であること。東京裁判で証言したことも同じ。
瀬島は亜細亜大理事長で伊藤忠商事会長。

最後の御前会議に文部大臣として出た太田耕造こそ亜細亜大の創始者。
視点を変えれば、人脈というのはとても興味深い。

この作品はドラマ化され、76年には仲代達矢が主演。
田宮二郎は鮫島を演じた。
09年には「白い巨塔」と同じく唐沢寿明が主演だった。

戦闘機はどう選ばれるのか。政治が絡んでくるだけに、話が複雑。
というわけで2巻に続く。

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正直な小学生6人を犯人扱い

大分県のコンビニで、正直な小学生6人が犯人扱いされた。
これってトラウマになるようなあ。

   目

<大分・コンビニ>「万引き」届けた小学生6人を犯人扱い(biglobe)

遊技用カードの袋が破れていた。
これを店に届けた小学生6人が、今回の被害者。

店側は、この6人を犯人扱いしたという。
その後、防犯カメラの映像で別の犯人がいることが分かった。
店側は謝罪したという。

件の店は実名報道し、ネットなどで思い切り叩かれるといい。
そうすれば、児童の気持ちが少しは理解できるだろう。

こうして人間不信は広がる

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2015年02月14日

「白い巨塔5」山崎豊子

大学医学部を舞台にしたドラマも、ついに完結。
医学とは何なのか。

 

学術会議選挙は、財前が当選した。
権力を使い、白票を集めるなど策略を使った末の勝利だった。

しかし控訴審では柳原に加え亀山、江川の証言で敗訴。
逆転勝訴に佐々木の遺族は喜ぶ。

判決後、財前は倒れる。胃ガンだった。
本人の希望で東が執刀するものの、転移が広がっており手遅れ。

財前には胃潰瘍と説明する。
しかしガンの専門医である教授をいつまでもごまかせない。

鋭い痛みに苦しみ、昏睡した財前は亡くなる。
現役の教授が亡くなった場合、解剖することになっていた。
大河内教授が執刀する。

**** ***** **** *****

フィクションとはいえ、登場人物のその後が気になる。

医局を出た柳原は高知の無医村に行くという。
佐々木のことは一生忘れまい。

佐枝子は里見のことが忘れられない。
結婚はすぐには無理だろう。

大学のことを「象牙の塔」などと呼ぶ。
しかし、ドロドロの世界は医学部だけではない。

「屍は生ける師なり」とは名言。
忘れないように記録しておく。

前にも書いたと思うが、どれだけの人が組織でなく真実を語れるのか。
山崎の問いは深い。この作品を単なる娯楽にしていない人は、どれだけいるのか。

今、「不毛地帯」を読んでいる。これもまた厚い力作。
これも長いので、読むのに時間がかかる。

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命をもらって食べる「いただきます」

「給食費を払っているのだから、うちの子どもにいただきますと言わせないでほしい」。
そんなクレームがあるという。

 

「いただきます」が死語になる?(新刊JPニュース)

この件については、06年以下の記事に書いた。

「いただきます」と生命を食べる

我々は、命をもらって生きている。
だから、死んだ命に感謝するのは当たり前だ。

前にも書いたがクリスマスなど、どれだけの食品が捨てられるのだろう。
食品の中には遠くの国から運ばれてきたものもある。

日本人は多くの食品を捨てている。
コンビニの弁当やパン屋、寿司屋で余ったシャリなど。
そんな国はそのうち滅んでしまうぞ。

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ラベル:いただきます
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2015年02月13日

「白い巨塔4」山崎豊子

医療過誤裁判は、大阪地裁で勝訴した財前。
彼の野望は、学術会議に立候補へと膨らむ。

 

報復人事で辞表を書いた里見。
大河内教授の口利きで、近畿癌センターに移る。

鵜飼医学部長は財前に、学術会議への立候補を薦めた。
内科学会での発言力を強めるために、財前を使った。

考えた末、財前は立候補すると決める。
裁判と平行して選挙対策にも医局は振り回されることに。
教授選挙同様、権力を使った票集めが行われる。

一方、控訴審で必要な証言者を集めるため、弁護士の関口は各地に飛ぶ。
北海道大の教授や、東京のK大助教授に証言を依頼。
主を失った佐々木商店は、経営危機に陥る。

東元教授の娘、佐枝子は退職した病棟婦長の亀山君子の存在を知る。
亀山は、回診の際断層撮影の必要性を申し出た柳原と財前の会話を聞いていた。

裁判で証言してもらおうと、何度も亀山のもとを尋ねる佐枝子。
彼女は里見の姿に感銘を受けていた。

***** **** ***** ****

3巻に続き、ここでも医療裁判の難しさがよく表現されている。
医師に対して裁判を起こすのは、一般人にはかなり難しい。
山崎の取材には、本当に頭が下がる。

ここで注目されるのは、人間。
どんなに技術が進んでも、人が間違っていれば何にもならない。

山崎は、医療だけではなく人間ドラマを見事に作品として残した。
里見に対する佐枝子の想いが象徴している。

教授選挙から財前の渡欧、そして裁判。
さらには学術会議への立候補と、患者は置き去りにされている。
山崎の意図が、こうした姿勢への厳しい批判であることは確かだ。

控訴審はどうなるのか。
最終の5巻に続く。

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ワイツゼッカー氏の遺産、どう受け継ぐ?

先月31日に亡くなった、元ドイツ大統領ワイツゼッカー氏。
11日に追悼式典が行われた。

 

「国民が知らねばならぬこと語った」 ワイツゼッカー氏追悼式典(東京新聞)

彼の言葉で有名なものといえば、これだ。

「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」

歴史認識という点で、日本人が学ぶべき点は多い。
我々は、彼の遺産をどう継承するのだろうか。

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2015年02月12日

「報道の自由奪われる」旅券返納のカメラマン

シリア入りを計画していたカメラマンが、外務省から旅券の返納命令を受けた。
「報道の自由」を理由に異議を申し立てている。

 

「返納しないと逮捕する」と言われた――旅券を回収された杉本祐一さんの声明(全文)

旅券返納のカメラマン「報道の自由奪われる」(日経)

このカメラマンはフリーの杉本祐一さん(58)。
日本人の人質が殺害されたシリアに向かう計画だった。

これは難しい問題だ。日本政府には、国民を守る義務がある。
「自己責任」で済むわけではない。もし人質となれば、国が脅迫される。

その一方で、シリア全土がIS(「イスラム国」)に占拠されているわけではない。
では、どこが危険地帯なのだろう。

イラクに自衛隊が向かう、イラク特措法について。
小泉首相が述べた言葉を思い出す。

「自衛隊がいるところが非戦闘地域」
「どこが戦闘地域かなど私に分かるわけがない」

(上記赤字部分、このページより引用

返納命令は初めてのことだという。

「返納しない場合は逮捕する」というのは、何を根拠にしているのだろう。
旅券法第二十三条だろうとは思う。
第二十三条  次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
(中略)
六  第十九条第一項の規定により旅券の返納を命ぜられた場合において、同項に規定する期限内にこれを返納しなかつた者
このページより引用

この問題、とても根が深い。

このカメラマンは、訴訟を検討しているそうだ。
裁判所の判断を待ちたい。

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2015年02月11日

「白い巨塔3」山崎豊子

ドイツへと旅立った財前。
大阪では、患者の佐々木庸平が亡くなった。

 

国際外科学会に出席した財前。
現地で手術を行い、高く評価される。

一方、浪速大学病院では佐々木氏が呼吸困難を起こしていた。
術後肺炎ではなく、癌性肋膜炎だった。

佐々木氏は苦しみ亡くなる。
財前は帰国と同時に佐々木の家族から訴えられたことを知る。

原告側の弁護士は、若手だが情熱のある関口。
財前は大物の河野を弁護人に立てる。

判決は原告側敗訴。
里見は山陰大学の教授を命じられる。

原告側の証人となり、財前に不利な証言をした報復人事だ。
里見は辞職願を書く。

**** ***** **** *****

この4巻で注目の注目は、何といっても法廷での白熱したやり取り。
山崎が、いかに詳しく医療裁判について取材していたかがよくわかる。

里見の選択も見逃せない。
組織か、それとも医師としての良心か。

里美は後者を選んだ。
似たような場面で、どれだけの人が彼と同じ選択ができただろう。

財前はドイツで、ホロコーストの現場となったダッハウを見学する。

 

03年に放映されたドラマ(主演は唐沢寿明)では、アウシュビッツだった。
財前にとって、ここが医師として人としての分岐点だったか。

もし、この時点で素直に誤りを認めていたら。
失点にはなっただろうが医師として誠実さを見失わずに済んだ。
人は高い地位を手に入れると、余計素直になれないものだ。

このままで終われば、「この世には神も仏もいないのか」となる。
原告側控訴により、裁判闘争は高裁に舞台を移す。

というわけで4巻に続く。

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遺体動画を授業に使う、三重でも

遺体の動画を授業に使う。
名古屋の小学校に続いて、今度は三重の中学でも。

 

三重の中学でも遺体動画=50代教諭が授業で(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)

賛否はあるものの、日本には根回しというものがある。
いろんな現場で用いられている。

こうした報道で不思議なのは、どうして根回しをしなかったのか。
そうすれば、「そりゃまずいよ」という意見が出たはずだ。

しかも今回の三重では、50代の教師だという。
どういう結果になるか、想像力が欠如しているのだろうか。

栃木の中学校でも50代の教諭が同様のことをした。

「イスラム国」人質:遺体画像授業で見せる 栃木の中学校(毎日新聞)

「何でも右へならえ」とか、「多数派がいつも正しい」とは限らない。
でも、教員というのは意外に視野が狭いのかもしれない。

これも日本特有の「平和ボケ」なんだろうか

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2015年02月10日

「13階段」高野和明

死刑が確定した事件で、冤罪を証明できるのか。傷害致死事件で仮出獄した男が挑む。
約10年ぶりに再読。ネタばれあり。

 

樹原亮は、保護司夫妻を殺害した罪で死刑判決を受ける。
しかし事件直後、彼はバイク事故により数時間の記憶を失ったままだった。
断片的な階段の記憶はあるものの、現場付近に階段はない。

刑の確定から7年が経過し、再審請求も却下された。
死刑執行が迫る。

傷害致死事件で 懲役2年の判決が出た三上純一。
仮出獄した彼は、刑務官の南郷から仕事を持ちかけられる。
樹原の無実を証明するという内容だった。

報酬は1ヶ月で100万円。それを3ヶ月。
無罪を証明できたら成功報酬として1000万円もらえる。

純一の家族は7000万円という賠償金の支払いに追われていた。
南郷と調査することになった純一。

南郷は高卒で刑務官になった。今まで2回、死刑執行を経験。
死刑へのトラウマが、妻との別居につながっている。

**** ***** **** *****

高野にとって初めての長編で、乱歩賞受賞作。
中身の濃さに感心した。多くの読者が夢中になるのも納得。

死刑執行の実際や、不明確な恩赦の実態。裁判は何のためにあるのか。
6ヶ月以内の執行が法律で定められているものの、実際は守られていない。

獄中での請願作業が賃金の安さで知られているのは知っていた。
それにしても時給32円、月に5000円というのは安すぎる。

死刑執行には3つのボタンが使われる。
誰がボタンを押したのか分からないような配慮からだ。

ミステリー小説としての構成も見事。
冒頭、死刑執行の「お迎え」シーンが描かれている。

終わり近くにも、この場面が再現される。
読者はその意味を知っている。

指紋に関する点は、やや説明不足か。
腕時計やネクタイに関する記述は事実なのだろう。

以下の記述が印象に残る。

日本人はな、悪人を死刑にしようと心の中では思いながら、それを口にする人間を白い目で見るんだ。本音と建前を使い分ける民族の陰湿さだよ。
(文庫P184より引用)

法務省事務次官は「まるで死神だ」と考えた。
(同じくP244)

そういえば、ある法務大臣が次々と死刑執行命令書にサインしたことがあった。
とある新聞がその行為を「死に神」と称したことがあったのを思い出す。

私が読んだのは、講談社文庫。解説は、宮部みゆき。
乱歩賞の選考委員だった彼女。
選考が、ほぼ満票だったことを述べている。

選考委員たちは、記憶喪失の被告人に死刑判決を出すか否かについても話し合った。
これは、「半落ち」(横山秀夫)が直木賞落選した際のような騒動を避けるためだ。

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関連記事

# 「13階段」高野和明  

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2015年02月09日

「ダ・ヴィンチ・コード(下)」ダン・ブラウン

ラングドンはイギリスで、聖杯を見つけることができるのか。
ドーバー海峡をまたいだ冒険も、ついに完結。 ネタばれあり。

 

フランスを脱出したラングドンたち。
しかし、イギリスの空港では、警官隊が待ち構えていた。

ティービングの策略で、空港を出た一行。
テンプル教会に向かう。

クリプテックスを開けるキーワードは「sofia」だった。
中から出てきたのは、もうひとつのクリプテックス。

ティービングの執事、レミーの裏切り。
そして明かされる導師の正体。これは読めなかったな。

聖杯を狙う修道僧シラストアリンガローサ司祭の動きは。
ヴァチカンからの金は何を意味するのか。

話はロスリンへ。
そして聖杯を追ってラングドンはさらに別の場所へ。

**** ***** **** *****

前にも書いたが、「ひとつの説」に過ぎないことを「事実」とするのは同意できない。
この作品は間違いなくフィクションだ。
面白い話ではあるんだけど、ここまで突飛だと呆れてしまう。

「天使と悪魔」に続いてこの作品も読み終わった。
すでに第三シリーズも出ているが、すぐに読むつもりはない。

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「イスラム国」と呼ばないで トルコ大使館が呼びかけ

人質殺害事件で多くの人に憎まれている「イスラム国」。
トルコ大使館が報道各社に呼び名の変更を呼びかけた。

 

「『イスラム国』表現、誤解を招きかねない」トルコ大使館、報道各社に呼びかけ(ねとらぼ)

呼びかけは以下のようになっている。
Büyükelçilik Duyurusu

在京報道各社各位 , 06.02.2015

在京報道各社各位



前略

シリアで日本人が殺害されたことに深い悲しみを覚えています。御親族並び日本国民へ追悼の意を表します。この卑劣なテロ行為は断じて許されるものではありません。

一方、人口の殆どをイスラム教徒が占める国が世界に50カ国以上あり、世界中に15億人のイスラム教徒がいます。イスラム教は平和を訴え、平和に呼びかける宗教であり、まさに「イスラム」という言葉自体の意味も平和であります。イスラム教もイスラム教徒もテロと何ら関係がなく、テロを非難するものであります。

今回の事件でもイスラム諸国とその国民が様々な形でこの卑劣な蛮行を強く非難しました。しかし、日本のマスメディアが最近の報道のなかで、この蛮行に及んだテロ集団を「イスラム国」と表現していることが非常に残念であり、誤解を招きかねない表現であると強く認識しています。テロ集団の名称として使われるこの表現によって、イスラム教、イスラム教徒そして世界のイスラム諸国について偏見が生じ、日本滞在のイスラム教徒がそれに悩まされています。いわば、これも一種の風評被害ではないかと思われます。

平和を重んじるイスラム教の宗教名を汚すこの「イスラム国」という表記を、卑劣なテロ行為を繰り返す一集団の組織名としてどうか使用されないよう切に願います。世界の他の国々において「イスラム国」ではなく、DAESH、ISIL等の表現を用いる例があるように、このテロ組織に関する報道で誤解が生じない表現の仕方について是非検討いただき、イスラム教徒=悪人を連想させるようなことがないよう配慮いただきたいところです。

何卒ご理解とご検討の程、心よりお願い申し上げます。

草々

2015年2月4日
トルコ大使館HPより引用

トルコ側が懸念しているのは、イスラム教への偏見が増すこと。
だが、「イスラム国」という名称は日本でも一般化している。

嫌がる人がいるのであれば、今後「ISIL」という名称を使うことも検討したい。

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2015年02月08日

14歳の娘と避妊の話ができますか?

どれだけの親が、14歳の娘と避妊の話ができるのか。

  花

14歳の娘が緊急避妊をしていたら…母として医者としてこう話そう

日本では、性の話を親子でできる家庭は少ないはず。
その割合は、どのくらいなんだろう。

忘れてはならないことがある。
この国では年間10何万件も中絶がある。

その反面、子どもが欲しい夫婦が今日も不妊治療に挑んでいる。
世の中、とても不公平だ。

もし、自分が「中絶により生まれることのない命」なら。
文句のひとつも言いたいだろう。まさに「死人に口なし」。

病気など、「本当に仕方のない中絶」は存在している。
そのくらいのことは、私も理解している。

てもね、「必要のない中絶」は、かなりあるはず。
多くの人が、妊娠と中絶について考えてほしい。

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「ダ・ヴィンチ・コード(中)」ダン・ブラウン

ラングドンは、パリに住む学者に助けを求める。
困難な状況の中、聖杯に近づく。

 

ルーブルでソフィーが見つけた鍵は、スイスの銀行の貸金庫。
暗号の数字と鍵で金庫を開けた。
そこにあったのは、クリプテックス。

ラングドンは、聖杯を追うティービングの邸宅に向かう。
色素欠乏症の修道僧、シラスはクリプティクスを奪おうとしていた。

キーワードにより、クリプティクスは開く。
しかし中には、もうひとつのクリプティクスが入っていた。

ティービングの手配した飛行機でイギリスに向かう一行。
アリンガローサ司祭とファーシュ警部は連絡を取り合っていた。

**** ***** **** *****

話に出てきたことは、今までの知識から考えると驚き。
まず、キリストが結婚していた。

しかも妻はマグダラのマリア。
弟子のペテロが嫉妬するというのも意外。

「最後の晩餐」 にマリアが描かれているというのも知らなかった。
使徒は12人おり、描かれない使徒がいたということ?

性と宗教、人としてのキリスト。聖書が恣意的な編集によるものであること。
仮説としては面白いものもあるが、信者にとって怒りが爆発しそうな内容だ。

聖杯争奪戦の結果は。Mの意味は。導師の正体は誰か。
謎を残しつつこの巻は終わる。

というわけで下巻に続く。

***********************
関連記事

5.ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』の謎  

ダ・ヴィンチが最後の晩餐に描いたのは、マグダラのマリアです

レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」

『ダ・ヴィンチ・コード』の嘘を暴く

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2015年02月07日

ローソンストア100、約260店を閉鎖

100円コンビニ「ローソンストア100」の多くが閉鎖される。
私は頼りにしていたので残念。

 

100円ローソン、なぜ通用しなくなったのか(東洋経済)

この店、「SHOP99」を買収し、ローソンストア100として拡大してきた。
生鮮食品を扱う100円ショップとしてファンも多い。

他の店では108円で買えないカップ麺など、私は好きなんだけど。
しかも24時間営業。

イオンの「まいばすけっと」が拡大しているというが、近くにはない。
デフレによる低価格競争にローソンは負けたということなのか。
別の店にして、儲かるようになるのかなあ。

とても残念!

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「白い巨塔2」山崎豊子

教授選挙の結果は?
その後、財前はどうなるのか。

 

教授選が始まった。
候補者は財前の他に東が推す菊川と葛西。

東は投票権を持っているものの棄権する。最初の投票で、葛西が落ちる。
財前と菊川で決選投票を行うことに。

両陣営は、金と権力を用いて多数派工作を仕掛ける。
ドロドロの戦いが醜く描かれる。

そして決選投票では2票差で財前が勝つ。
がっくりと肩を落とす東。

教授となった財前に、国際学会から招待状が届く。
食道ガンの権威としてドイツでの講演を求められた。

学会に向け忙しい中、佐々木という患者について里美から相談を受けた財前。
胃ガンなのか、それとも胃炎か、内科助教授の里見は判断に悩む。
財前は鋭く胃ガンであると見抜く。

回診の際、佐々木の担当医である柳原から断層撮影を求められる。
しかし財前はこの申し出を必要なしと判断。
里見に注意されても断層撮影を行わなかった。

ドイツに出発する財前。
病院では佐々木が呼吸困難と高熱に苦しんでいた。

**** ***** **** *****

優れた技術を持ちながら、傲慢な財前。
教授選でも患者は置き去りにされている。

有名な作品なので、この先どうなるか私は知っている。
この後、佐々木の治療について大きな問題となる。
柳原が大きなポイント。

第三巻に続く。

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2015年02月06日

名古屋モスクに嫌がらせ相次ぐ 

人質殺害事件があったからといって、「イスラム憎し」は間違っている。
名古屋のモスクに嫌がらせが相次いでいるという。

 
 ↑東京にあるモスクはこんな感じ

名古屋モスク:脅迫・嫌がらせ 「後藤さん人質」で相次ぐ(毎日新聞)

日本に暮らすイスラム教徒は我々の仲間。
そもそもテロ事件を起こすような奴らは、イスラム教徒でほんの一部。

人質殺害を賛美しない限り、彼らは批判の対象ですらない。
新たな憎しみを生み出すような行為は、厳に慎むべき。

日本人のひとりとして恥ずかしい

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ダ・ヴィンチ・コード(上)」ダン・ブラウン

ルーブル美術館の館長が殺された。
ラングドン教授は、事件に隠された背景を見つけることができるのか。

 

講演のため、パリに来ていたラングドン。
ホテルで寝ているところを起こされた。

その夜、約束していたソニエール館長が殺されたという。
現場のルーブルでは、謎の暗号があった。

ファーシュ警部はラングドンを容疑者としてみていた。
現場に現れたのは、暗号解読官のソフィー。
彼女はソニエールの孫だった。
ラングドンは、ソフィーとともにルーブルを出る。

平行してオプス・デイの僧シラスがキーストーンを探す。
二つはどこで重なるのか。

**** ***** **** *****

天使と悪魔」に続く、ラングドンシリーズ第二弾。
シオン修道会テンプル騎士団、そしてオプス・デイ

今回もラングドンの知識が事件を解決するか。
暗号はアナグラムとシンプル。

黄金比の話はとても興味がある。
インテリジェント・デザインとも、大きな関連を持つ。

というわけで中に続く。

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