2015年01月28日

「夢幻花」東野圭吾

独居老人殺害事件と朝顔の関係は何か。
2013年度、柴田錬三郎賞受賞作。

 

主人公は大学院生の蒼太。専門は原子力。
家を出たいがために、大阪の大学へ進んだ。

母親が違う年の離れた兄、要介は警察庁の役人。
父親も警察官だった。

所轄の刑事、早瀬はかつて婦警と不倫し妻と別居状態にあった。
息子は過去、万引きの疑いをかけられたことがあった。

この時、秋山周治という老人に身の潔白を証明してもらった。
殺された独居老人こそ、この周治だった。

周治には梨乃という孫がいた。殺された周治を見つけ、警察に通報したのは彼女。
大学生の彼女は、かつて五輪を目指していた有望な水泳選手だった。
しかし、あることがきっかけで引退した。

蒼太と梨乃は、協力して事件の真相に迫る。
バンドのメンバーが自殺した件もあり、事件の全体像がなかなか見えてこない。

果たして、誰が何の目的で周治を殺したのか。
現存しない黄色い朝顔は、何を意味するのか。

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「負の遺産」という点が、この作品のポイント。
周治は、花の研究をしていたが嘱託の契約を打ち切られる。
孫の梨乃は水泳選手としての挫折。

そして蒼太は原子力を学んでいながら就職にも悩む。
原子力について東野は、「天空の蜂」でもテーマにしていた。

家族から疎外されているという想いもある。
加えて中学時代は孝美との付き合いをやめるよう言われた経験がある。

最初に出てきた東京五輪2年前の事件。
どう結びつくのか私には読めなかった。

「結末はどうなるのか」ということを読者に考えさせる。
そしてページをめくる手を休ませない。このあたりはさすがに東野。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする