「ほかならぬ人へ」で直木賞作家となった白石。
今度は作家と夫婦を描く。
主人公は山裏俊彦。
写真家を目指していたが、新人賞を受賞してから伸びない。
カメラ片手に路地裏を歩いていた時、みすみと出会う。
二人はその後、結婚する。
その後、小説家を目指す俊彦。
阪神淡路大震災で実家の酒屋が大打撃を受けた妻と神戸へ。
これからという時に、俊彦は結核に倒れる。
長い療養生活が始まった。
退院した後、二人は東京に戻り俊彦はフリーライターとなる。
雑誌の企画「闇の決算書」が当たった。
彼にとっての快挙とは何なのだろう。
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震災や酒鬼薔薇事件、和歌山カレー事件などが出てくる。
その間、妻の不倫や乳ガン、家族との関係などが描かれている。
家族の不倫を知りつつ黙っている人には、共感できる内容かもしれない。
そうでなくとも、人生何かと秘密にしておくことが多いもの。
心の中の魔物には気をつけよう。
タイトルの「快挙」は、主人公が書いた小説の題名。
二つの作品タイトルが「快挙」だった。
淡々と描くのがこの作家の特徴なのか。
正直、私には物足りない。
ページが増えてもじっくりと描くべきではないか。
***********************関連記事『快挙』白石一文 【快挙】(白石一文)を読了!人生の快挙とは一体何だろう?『快挙』白石一文『快挙』 白石 一文著 新潮社****************************トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:20| 東京 ☀|
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