シャルリー・エブド誌に対する12人が死亡したテロ事件に対してのものだ。
反テロ、仏史上最大のデモに 全土で370万人参加(日経新聞)
事件そのものについては、以下の記事に書いた。
フランスで銃撃テロ事件、12人死亡
まず、日本で同じ事件が起きた場合、100万人がデモに参加するだろうか。
これは「もし」という仮定の話なので想像でしかない。
しかし、87年に起きた朝日新聞阪神支局襲撃赤報隊事件を考えてみればいい。
事件後、フランスの規模でデモが起きただろうか?
では、イスラム教徒は危険な存在なのか?
違う。危険なのはごく一部だけだ。
その証拠に、この事件で犯人に射殺された警察官のアハメド・メラベさん(40)。
彼はイスラム教徒だった。
この事件をきっかけに、「イスラム教徒は恐ろしい」と考えるなら。
それはアハメド・メラベさんに対する侮辱ではないのか。
「表現の自由」についても述べておきたい。
イスラムの預言者を「風刺」することは、果たして「表現の自由」で守られるべきか。
この問題を考えるため、以下のページを紹介しよう。
日々の雑感 325:「表現の自由」に名を借りた“暴力”
(フランス「シャルリー・エブド」襲撃事件)
他の人が嫌がることをすべきなのか。
私は多くの人がこの点について考えるべきだと思う。
「風刺」と「侮辱」の違いは何か。
個人主義のフランスだからといって許されないものがある。
表現者にとって「風刺」であっても、受け取る側にとっては「侮辱」になる。
この点は別の問題でも同じことが言える。
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関連記事
こんな意見もある。
表現の自由があるのなら、こうした意見を紹介することは意味がある。
■【イスラム・パリ銃乱射】"Je suis charlie”を掲げることは卑怯な行為だ
その反面、こんなページもある。
シャルリー・エブドはレイシストではない
銃なしに議論することはとても重要なことだ。
亡くなった12人の死を意味あるものにするため、残された我々は考える必要がある。
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