2014年12月23日

「たんぽぽ娘」ロバート・F・ヤング

短編SFの名作。伊藤典夫の翻訳。
原題「The Dandelion Girl」。ネタバレあり。

 

舞台は1961年。
主人公マークは44歳の弁護士。
休暇を楽しみに湖畔で過ごすが、妻は陪審員として召還されたためひとり。

マークはそこでタンポポのような髪の毛をした21歳のジュリーに出会う。
秘書になるための勉強をしているという彼女。
240年先の2201年からタイムマシンでやってきたという。

彼女の父親がタイムマシンを製作。
未来の世界で、タイムトラベルは許可が必要だという。
時間警察が目を光らせているとも。

数日姿を見せなかったジュリー。
父親が亡くなったという。マークはジュリーの正体を知る。

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短くとも必要な事柄は表現されている。
写真嫌い、秘書とタイムパラドックスへの答。
まさにSFのプロトタイプ。

素朴な疑問として、「何故若い頃の妻だとマークが気がつかないか」というのがある。
この疑問は確かに妥当。多くの人が同じことを考えたに違いない。

しかしだ、写真ならともかくリアルに結婚する前の妻と出会った人はいないはず。
おかしなようでいて、実は気がつかないものなのかもしれない。

昔の妻に出会うという点は、「リプレイ」(ケン・グリムウッド)でも出てきた。
タイムトラベルを描く点で、多くの作家が挑戦している場面。

ところでジュリー(jury)というのは陪審員を意味する。
これってシャレなんだろうか。それとも私の考え過ぎ?

この作品を今になった読んだ理由。
それは、「ビブリア古書店の事件手帳3」(三上延)で紹介されていたから。

以下の記述が記憶に残る。

未来人が過去の事象にかかわりあったら、その人は過去の一部になってしまう
(本文P99より引用)

私が読んだ河出書房の本は厚くて1900円もする。
「栞子さんの本棚」(角川)なら約600円と安いし手軽。

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天使が降る夜

とにかくこの動画を見て!

 

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