2014年12月22日

「かわいそうだね?」綿矢りさ

若くして芥川賞作家となった綿矢。
彼女が三角関係を描いている表題作と「亜美ちゃんは美人」を収録。

 

「かわいそうだね?」

樹里恵は28歳で百貨店に勤務している。
アメリカ帰りの恋人、隆大がいる。
しかし元カノを自宅に住まわせるという隆大。

私が共感したのは職場の後輩、綾羽の意見。
同居の二人が「やっている」と考えるのは当たり前。
男と女が一緒に住むというのは、ただでさえ間違いが起きるもの。

ケータイを見た段階で爆発するのが当然の結末。
樹里恵が疑う時点で、どう考えてもおかしい。

英会話学校の外国人講師に意見を求める樹里恵。
EX(元カノの意味)をキリスト教と間違えるのは致命的。

本当にかわいそうなのは誰なのか。
それがこの作品のテーマなのだろう。読者の本音が出る作品。

「亜美ちゃんは美人」

高校で知り合った亜美とさかき。
亜美は人目を引く美人。

高校で一緒だった亜美とさかき。
美人で人の目を引く亜美に対し、さかきは亜美のマネージャー役。
大学は別だったが、二人は同じサークルに所属していた。

卒業後、亜美が惚れたのは、危険な崇志。
亜美の両親も崇志のことを不安視する。
しかし当の亜美は結婚を決意。グアムで式は行われた。

ダメ男を紹介した「だめんず・うぉ〜か〜」で知られる倉田真由美(くらたま)。
彼女が好きそうな話。

天の配剤というのか、免疫のない女性ほど危険な男に魅力を感じるもの。
この世は不思議とバランスが取れている。

さかきが認めた、嫉妬の消滅が女性作家らしい本音を示している。
思わずヒザを叩いた読者もかなりいたに違いない。

チヤホヤされる女性は落とし穴に注意が必要。
この文章を読んでいるあなたは大丈夫。自惚れないで。

**** ***** **** *****

綿矢はデビュー当時の良さが戻ってきた。
説明でなく、表現しようとしているところは評価できる。

だが、綿矢はまだ真の力を出していない。
少し前に流行した、「本気出すのは次」なのだろうか。

「かわいそうだね?」は週刊誌に連載されたもの。
結末以外、盛り上がりに欠ける作品を毎週読むのは辛い。

綿矢は作家として何を目指しているのか。
方向を示すべきではないのか。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:05| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

杏里 「Summer candles」

これぞ名曲!

 

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posted by りゅうちゃんミストラル at 15:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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