暗い過去がある捜査官、姫川玲子シリーズ第一弾。
気持ち悪いが、泣ける場面もある作品。ネタばれあり。
釣り堀で、青いビニールに包まれた遺体が見つかる。
捜査一課の姫川玲子は、他にも遺体があると見てダイバーを潜らせる。
彼女の読みは当たり、もうひとつの遺体が見つかった。
両被害者のつながりは何か。
さらに、埼玉の戸田漕艇場で似たような遺体が見つかる。
捜査の途中で出てきた「ストロベリーナイト」とは何なのか。
毎月第2日曜に何が起きているのか。
クセのある刑事たち(特に元公安のガンテツこと勝俣)と真相解明に動く玲子。
玲子の部下、大塚は違法捜査で大きな手がかりをつかむのだが・・・
***** **** ***** ****
前に読んだ気がする。
しかし内容を思い出せないし、書評や記録もなし。
もちろんドラマも見てない。
女性刑事の活躍と、重苦しい雰囲気。
「
凍える牙」(乃南アサ)を思い出した。
男性刑事との微妙な関係も似ている。
玲子が警察官になるきっかけとなった女性刑事、佐田倫子。
裁判の場面で、傍聴していた警官たちが敬礼する場面は泣けた。
単に私が単純なのかもしれない。
しかし、警察官も人間であるということを示した表現は大いに買う。
笑いたい人は笑えばいい。ただそれだけのことだ。
気持ち悪い関西弁男、井岡は結果的に役に立つ。
ガンテツとともにいいキャラ。
黒幕が誰かは早くから予想できた。
反面、エフの正体は読めなかった。
このあたりは作者の「ヒネリ」が一枚上をいっている。
寄生虫での死亡事故とガンテツが病院で引いてきたネタはご都合主義。
このあたりは仕方ないか。
最初にエフを出し、玲子を次に登場させる。
途中に佐田のエピソードを挟むのは構成として優れている。
ミステリーとして当たり前のようだが、大切なこと。
大塚を失ったことで、次の作品に使えないのは損失か。
捜査官が補充され、いいキャラとして存在感を示すかも。
捜査一課の主任警部補、日下守。
よくある名前かもしれないが、「
魔術はささやく」(宮部みゆき)の主人公も同じ名前。
これってオマージュ?それとも偶然?
アマゾンの評価は大きく分かれているが、私は読んでよかった作品をして記憶。
確かに気持ち悪いが、人間ドラマとして新鮮に読めた。
第二弾は「ソウルケイジ」。
この内容なら読む価値あり。
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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:31| 東京 ☀|
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