キャッスルロックで起きた連続女性殺人事件に挑む。
手足の関節手術を乗り越え苦しいリハビリ後、実家に戻ったジョン。
保安官ジョージ・バナーマンに協力することとなった。
医師がジョンのことを保安官に漏らしたためだ。
情報を流した医師に対し怒るジョン。雪の中、事件の核心に迫る。
フランク・ドットの最期については気持ち悪さが残った。
キングの作品には、よくこうした場面が描かれる。
150ページを過ぎて、やっとグレグ・スティルソンが絡んでくる。
「危険な人物」という認識を持ったジョン。グレグは下院議員選挙で当選する。
実家を出て、学習障害で苦しむ高校生チャックの家庭教師となったジョン。
ジョンを雇った紡績会社経営、ロジャーの選択は正しかった。
高校を無事卒業したチャックはジョンに最大級の感謝を述べる。
しかしジョンが彼に触れた瞬間、卒業パーティーの会場が雷で火災に遭うことを知る。
ジョンの予知により多くの人命が失われた。
だが自宅でパーティーを開いたチャックは命拾いした。
ロジャーから評価を得ていたジョン。
しかしグレッグ・スティルソンが後に大統領となり核戦争へ進むビジョンが見えた。
激しい頭痛の中、ライフルを購入しスティルソン暗殺を計画するジョン。
決行の日がやってきた。
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作品の中で描かれた、「もし1932年に戻ったらヒットラーを殺すか?」。
私なら殺す。何だかサンデル教授の講義に出てきそうな話だ。
「リプレイ」(ケン・グリムウッド)でも、過去に戻った主人公が描かれた。
似たような苦悩の末、JFK暗殺を食い止めようとする。
核戦争が起きた後の世界については、「渚にて」(ネヴィル・シュート)が詳しい。
キャッスルロックはキングの作品によく出てくる架空の町。
「スタンド・バイ・ミー」でもおなじみ。
ジョージ・バナーマンは「クージョ」にも登場する。
超能力者の悩みや不幸を描くというのはキングらしいところ。
事実、人は排他的な行動を選択しがちだ。
映画は83年公開(日本語版は87年)。
主演はジョンがクリストファーウォーケン。
スティルソンはマーチン・シーン。
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ラベル:デッド・ゾーン スティーブン・キング