チャンピオンジョッキーは彼らを救えるのか?
主人公は障害レースの騎手、キット・フィールディング。
双子の妹は、長年いがみあっていたアラデック家のボビイと反対されながら結婚した。
妹夫婦が経営していた厩舎は、新聞に誹謗中傷され経営危機に。
相談を受けたキットが真相究明に乗り出す。
しかし魔の手はキットにも襲いかかる。
ボビイの父メイナードは、ナイトの爵位を受けるかもしれない。
このことが、新聞記事に影響したのかしないのか。
妹夫婦の家に仕掛けてあった盗聴器。
これを回収に来た男二人の所持品をきっかけに反撃開始。
新聞社に謝罪文を載せるよう要求したキット。
黒幕は誰か、何故ボビイを狙ったのか。
キットはこの大きなトラブルを、どう解決するのか。
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悪質な記事に対し、粘り強く挑むキットはシリーズの大きな特徴。
騎手に対する八百長の誘いは、どの程度あるものなのか。
キットと王女の競馬に対する愛情には感心した。
私は競馬場に行ったことはないが、初めて行くなら馬券を買わずに楽しみたい。
このキッド、別の作品でも再登場する。
複数の作品に出てくるのはたった二人(もう一人はシッド・ハレー)。
続編でキットの活躍をぜひとも読みたい。
各章の終わりが続きへの導入になっている点は、フランシスが作家として成長した証。
テレビのようなドラマ的効果があったと言える。
解説は2011年に亡くなった児玉清。
大河ドラマ「武田信玄」撮影での落馬について語っている。
彼も、競馬シリーズの愛読者だったのか。
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