2014年10月26日

「百年法(上)」山田宗樹

近未来を舞台に、不老不死を描いた作品。
2013年本屋大賞9位。ネタばれあり。
   
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物語は2048年に始まる。
原爆6発という大きな被害を受け敗戦した日本。

HAVIという不老処置が導入され、多くの人が死なない体になった。
政府は生存制限法(百年法)の成立を目指していた。
この法案、HAVIを受けた人は100年経過すると生存権を失うという内容だ。

この法案は国民投票にかけられることに。
笹原という百年法担当の官僚は投票前、成立を目指して自決する。

国民に決意をさせるためだった。しかし投票結果は秘訣。
結局5年遅れでこの法案は成立する。

その後、笹原の下で百年法成立を目指していた遊佐は政治家に転身。
牛島の大統領就任で首相の座を手に入れる。

仁科ケンは下巻でどのような役割を演じるのか。
SMOC(突発性多臓器ガン)の急激な増加は何を意味するのか。

阿那田童仁とは誰なのか。拒否者ムラの未来は。
Mレポートは何に童影響しているのか。すべては下巻で明らかになる?

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この作品で日本は共和国になっていた。
天皇はどうなったんだ?原爆で死んだ?

食糧事情から昆虫食が当たり前になっているのは作者のアイデア。
今でもタイに行けば昆虫を食べることは普通に行われている。

笹原の自決については説得力がない。
彼の死は、結局「無駄死に」ではなかったのか。

国民投票についても結果は見えていた。
サンデル教授(ハーバード)ではないが、人の死を肯定する法案に賛成する人は少ないはず。
投票になった時点で、法案は否決されるのが見えてはいなかったか。

この作品が果たして「右傾エンタメ」に該当するのかどうか。
石田衣良が危機感を表明した。この件については、以下の記事に書いた。

「百年法」は右傾エンタメなのか?

結論を出すのは下巻を読み終わってからにしよう。
上巻を読み限りにおいては、高く評価されているのが不思議な作品。

しかし半分だけ読んだ時点で評価するのは不適当。
というわけで下巻に続く。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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