2014年10月24日

「幸運の25セント硬貨」スティーヴン・キング

キングによる短編集。
作者自身の解説が各エピソードに付いている。

 

「なにもかもが究極的」

高校を中退した青年が主人公。彼は超能力者だった。
シャープトンという男に「トランスコープ」という組織について知らされる。
トレーニングの後、彼は人を抹殺し始める。

もし、自分が主人公の青年だったら、選択肢はいろいろある。
自分の行為の重さに自殺するかもしれない。

「L・Tのペットに関する御高説」

猫を妻の誕生日に贈った男が主人公。
やがて妻は家を出る。彼女は「斧男」に殺されたのか?

結末がはっきりしないところに恐怖を感じた読者もいただろう。
それこそがキング流なのかもしれない。

「道路ウイルスは北にむかう」

ホラー小説家のキンネルが主人公。
彼はガレージセールで不気味な絵を買う。

少しずつ変化する絵。そしてキンネルを追う恐怖。
まるで、都市伝説にある「リカちゃん電話」みたい。

「ゴーサム・カフェで昼食を」

主人公スティーブ。ある日彼の妻が家を出て行った。
弁護士を交えた昼食の席が設定される。そこで起きた残虐な事件とは。

この話の結末を最初から予想していた人がいたなら。
今後、ミステリー小説を読む意味はないはず。
それほどまでにありえない展開だった。

「例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚」

タイトルが意味しているのはデジャヴのこと。
結婚25周年記念にリッチなフロリダでの旅行に出かけた夫婦。
妻のキャロルは妄想に取り付かれる。

キングはこう述べている。

僕は、同じことの繰り返しこそ地獄ではないかと思う。
(解説部分より引用)

人によって地獄が何かは大きく違う。
当たり前だ。地獄から戻ってきた人はいないのだから。

しかし、繰り返すことが地獄であるというのは、「あり」だ。
私は読んでいてそう考えた。

「一四〇八号室」

幽霊が出る場所に出かけて作品を出している作家のマイク・エンズリン。
ニューヨークにあるドルフィン・ホテルにやって来た。

彼の目的は、空室になったままの1408号室に宿泊すること。
もちろん本にするためだ。
この部屋では過去、自殺者が13人。自然死が30人出ているという。

支配人オリンは、宿泊を中止するよう説得する。
しかし作家の意志は固かった。そして事件は起きる。

「幸運の25セント硬貨」

ホテルの客室清掃をしてつつましい生活をしている女性が主人公。
夫は家を出たまま戻らない。

客からのチップはたった25セントだった。
彼女はその金でフロント前にあるスロットマシーンを試してみる。

すると大当たり。その金でカジノのルーレットに挑む。
このエピソードは残忍な内容でなくてよかった。

***** **** ***** ****

キングらしい下品さの含まれた内容。
ゲロとか出てくるのには閉口。
「トーストのウンコのせ」とか食事中に思い出してしまいそう。

*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。


posted by りゅうちゃんミストラル at 16:44| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

角田光代の知名度は低い?

いつも利用している図書館。
こんなことがあった。

   目

ある日のこと、角田光代の作品を探していた私。
多くの作品を出している角田なのに、一冊も見つからない。

しばらくしてその理由が判明した。
「かくた」ではなく「かどた」の棚に作品が並んでいた。

この図書館では、以前から配架ミスが多かった。
職員 (ここの図書館は業務を本屋に委託)は「利用者が間違ったのかも」と言っていた。

しかし、今回の場合はどうか。
6冊も7冊もある角田の作品すべてを利用者が間違って書棚に置くだろうか。

私はこう考える。
職員の中に配架をいい加減に行っている者がいる。

それにしても、角田光代を「かどた」と読む図書館職員がいるとは驚きだ。
結構売れているし、直木賞作家でもある。
角田の知名度はそんなに低いのか。

百田尚樹はどうなんだろう。
「ひゃくた」ではなく「ももた」と誤読している人はどのくらいいるのか。

というのも先日、ブッ〇オフで「ももた」の棚に彼の本があったのを見かけたからだ。
この時は1冊だけだったので、スタッフの仕業と断定できない。

とりあえず、今後は図書館職員を疑ってかかろう。
利用者にできる防衛策はそのくらいしかない。

*****トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。
スパム防止のため承認制です。その場合リンクは必要とはしません。
一部、こちらからはトラックバックを送れないブログがあります。 
コメントについても承認制です。コメントする人は、まず挨拶しましょう。


タグ:角田光代
posted by りゅうちゃんミストラル at 08:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする