かなり前に読んだ短編集を再読。ネタばれあり。
探偵役は、八王子郊外に住む作家「ぼく」の奥さん。
神秘的洞察力で謎を解く。
「ミミズクとオリーブ」
ぼくの友人である飯室の奥さんが同窓会の後、家出した。
妻は見事に謎を解く。男のうそはすぐにバレる。
「紅い珊瑚と耳飾り」
女性社長が殺された事件の話を刑事の河田から聞く。
亭主が疑われるが、犯人は別にいた。
「おとといのおとふ」
同窓会で郷里に帰ったぼく。
刑事の妻となった女性から事件の話を聞く。
鉄鋼で財を成した男が殴られて意識不明に。
電話で妻に相談するぼく。
事件の鍵は犬が知っていた。
妻は犬に話しかける呪文を授ける。
「梅見月」
妻が寝込んだ。往診を頼むと肺炎の一歩手前だという。
彼女と出会う頃を思い出すぼく。
その当時も、事件を解決したのは彼女だった。
「姫鏡台」
画家が殺された事件について話す河田。
病死か殺人かも分かっていないという。
「寿留女」
浮気で離婚話が出ていた夫婦について話す河田。
妻は背景を鋭く推理した。
「ずずばな」
中年女性が自宅で死んでいた。
しかも、下半身は泥まみれになっていた。
旦那も入浴中に死んでいた。この夫婦に何があったのか。
エステ君が事件の鍵を握っていた。
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この本、会話が落語のようで楽しい。家庭料理も美味しそう。
作家のぼくは、事情を話す河田の邪魔ばかりしている。
この作品、すでに続編「嫁洗い池」が出ている。
かなり前に読んだが、ブログ記事を書くため再読するかも。
文庫の解説は加納朋子。
紹介されていた「ママは何でも知っている」(ジェイムズ・ヤッフェ)。
未読なので時間があれば読みたい。
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