2014年09月27日

「ミミズクとオリーブ」芦原すなお

安楽椅子探偵ならぬ、「キッチン探偵」の活躍。
かなり前に読んだ短編集を再読。ネタばれあり。

 

探偵役は、八王子郊外に住む作家「ぼく」の奥さん。
神秘的洞察力で謎を解く。

「ミミズクとオリーブ」

ぼくの友人である飯室の奥さんが同窓会の後、家出した。
妻は見事に謎を解く。男のうそはすぐにバレる。

「紅い珊瑚と耳飾り」

女性社長が殺された事件の話を刑事の河田から聞く。
亭主が疑われるが、犯人は別にいた。

「おとといのおとふ」

同窓会で郷里に帰ったぼく。
刑事の妻となった女性から事件の話を聞く。

鉄鋼で財を成した男が殴られて意識不明に。
電話で妻に相談するぼく。

事件の鍵は犬が知っていた。
妻は犬に話しかける呪文を授ける。

「梅見月」

妻が寝込んだ。往診を頼むと肺炎の一歩手前だという。
彼女と出会う頃を思い出すぼく。
その当時も、事件を解決したのは彼女だった。

「姫鏡台」

画家が殺された事件について話す河田。
病死か殺人かも分かっていないという。

「寿留女」

浮気で離婚話が出ていた夫婦について話す河田。
妻は背景を鋭く推理した。

「ずずばな」

中年女性が自宅で死んでいた。
しかも、下半身は泥まみれになっていた。

旦那も入浴中に死んでいた。この夫婦に何があったのか。
エステ君が事件の鍵を握っていた。

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この本、会話が落語のようで楽しい。家庭料理も美味しそう。
作家のぼくは、事情を話す河田の邪魔ばかりしている。

この作品、すでに続編「嫁洗い池」が出ている。
かなり前に読んだが、ブログ記事を書くため再読するかも。

文庫の解説は加納朋子。
紹介されていた「ママは何でも知っている」(ジェイムズ・ヤッフェ)。
未読なので時間があれば読みたい。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 16:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする