死にゆく者の目が起こすホラー調ミステリー。
主人公は30歳のバーテン、雨村慎介。1年半前に交通事故を起こした。
この事故でピアノを教えていた主婦が死亡した。
彼がいる店に、弊店間際ある男がやってきた。
その男は慎介が起こした事故で死んだ女性の夫、玲二だった。
閉店後に慎介を襲い、重傷を負わせた玲二。
その後、玲二は自殺する。妻に似せたマネキンを残して。
その後、店には謎の女性がやって来るようになる。
この女性は何者なのか。次々と意外な事実が明らかになる。
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東野は、新分野に挑戦する作家。
ホラーがかったこの作品は、「日本のS・キング」を目指したのか。
テーマはとてもいい。
前半は謎が多く、読者を惹きつける展開は流石。
事故の真相が二段階で解明されるというのも東野らしい。
真相は私にも読めなかった。
しかし、私には<怖さ>というものがイマイチ伝わってこなかった。
この点がマイナス。
事故について記憶が飛んでいるというのもご都合主義ではないか。
瑠璃子との性行為も意味不明。
東野でなければ、評価はもっと高かっただろう。
国民的作家には、常に高いハードルが用意されているものだ。
私は図書館でこの作品を手にした。だから損したという気はしない。
イチローも10割は打てないように、東野にもハズレの作品はある。
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