2014年07月11日

「鷲は舞い降りた」ジャック・ヒギンズ

1943年、敗戦が見えているドイツはチャーチル誘拐計画を実行した。
間違いなくこれは名作。実話が元になっている点も注目したい。

 

この誘拐計画については、当初実現不可能ではないかと見られていた。
しかし、南ア出身の女スパイがチャーチルの訪問を知る。
すべては計画実施に向け動き出していた。

空てい部隊を指揮するのはクルト・シュタイナ中佐。
父は少将で母親がアメリカ人。

列車でのユダヤ人娘に関する事件で懲役部隊送りとなった彼。
冷たい海で狂ったような魚雷作戦をやらされていた。

イギリス軍の化けたDC−3型機でイングランドを目指す。
女スパイの補佐として、IRAの幹部が協力していた。
作戦は成功すると見られていたのだが・・・

***** **** ***** ****

ムッソリーニ救出作戦については、恥ずかしながら知らなかった。
スコルツェニーはその後も活躍したんだなあ。

この作品が優れている点について。
翻訳者の菊池光(ディック・フランシスの競馬シリーズで知られる)が巻末に書いている。
それは、ドイツ軍人をただ単に悪役として描いていないこと。

村を占拠したドイツ兵たち。しかし、中佐は彼らを解放する。
何より、子どもが川に落ちた事故を見過ごさず助けようとしたのもポイントが高い。
奥の深い結末にも驚いた。

何のための作戦なのか。作戦に関係した人たちは苦悩する。
無駄に多くの犠牲者を出したアメリカ軍。レンジャー部隊を率いた大佐の無能さ。
戦争というものの虚しさを伝えている。

私は図書館で借りて読んだ。
「ナヴァロンの要塞」(マクリーン)など古い作品は次々に除籍となっている。
読むのなら、今のうちにしておいたほうがいい。

映画版でシュタイナ中佐を演じたのはマイケル・ケイン。
小説は「鷲は飛び立った」という続編が出ている。

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posted by りゅうちゃんミストラル at 17:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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