2014年07月04日

「天切り松闇がたり第五巻 ライムライト」浅田次郎

今日も松の闇がたりが冴える。
人気シリーズ第5巻。

 

「男意気初春義理事」

年末、銀次一門の新吉が安の取り次ぐよう求めてきた。
銀次は網走で死亡、新吉は脱獄してきたのだった。

安は浅草で大晦日に通夜、初詣で賑わう元日に葬儀を行うと決める。
警察署長は検事のおしろいに相談する。

酔狂とは何か。それを安は多くの人に見せた。
まさに義理のエピソード。

「月光価千金」

3人を殺した女。松がおこんの話をする。
おこんは慶応卒でアメリカ帰りの男にプロポーズされる。
その話を永井荷風相談した。

「箱師勘兵衛」

組事務所に来た松。
若い組員はOBかもしれないと松を接待する。

事務所に戻ってきた幹部たちに向かい、松は寅と旅した経験を話す。
寅は日露戦争の生き残り。

死んだかつての部下たちのことが忘れられず、遺族を訪ねて回っていた。
その旅の途中、老いた箱師(列車内で仕事をするスリ)と出会う。

「薔薇窓」

中国人の女がヤクザを殺した。
松は、この女に千代子の話をする。

千代子は官営工場で働くが、経営が傾く。
そして体を売って金を稼ぐようになった。
身請けした男は身勝手で、彼女はこの男を殺す。

「琥珀色の涙」

罪をかぶったと男が父の訃報を耳にする。
この男の親分が松に依頼。

松は栄治と血のつながらない父親の話をする。
実の父が家を建てる際、大工である育ての父に依頼した。

「ライムライト」

来日した喜劇王チャップリン。
帝国ホテルに泊まる。

5・15事件で命を狙われる犬養首相と喜劇王。
常はチャップリンに化ける。

常の活躍もさることながら、召集された映画技師の父親を持つ娘もエピソードに絡む。
このあたりが作者の上手いところ。

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話が出来過ぎではあるが、このシリーズでそんな野暮なことを言ってはいけない。
松の語りはまだ続くのだろう。

この第5巻はボリュームが足りなかった。
もうひとつエピソードを加えてもよかったのではないか。

このシリーズ、最終話は安の死を語る松が描かれるのか。
そして松も死ぬとか。いろんなエピソードがありそう。

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「天切り松闇がたり ライムライト」

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posted by りゅうちゃんミストラル at 17:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする